かけがえのない家族の一員として、動物との暮らしを楽しんでいるARIA世代の女性は多いはず。物言わぬ彼らですが、時に心を幸せな気持ちで満たし、時に沈む気持ちにそっと寄り添ってくれます。「この子のためなら何でもする!」とまで思わせる存在かもしれません。人生に豊かな彩りを運んでくる最愛のパートナーとの物語を紹介します。

第20回 奥田里佳さんと、ぴっちゃん

オンライン会議中に、「ぴっちゃん、かわいい」

 「テレワークのオンライン会議でミュートを解除して発言していると、パタパタッとそばにやってきて『ぴっちゃん、かわいい』とかしゃべりだすんですよ。小学6年生の娘が塾のオンライン授業に参加しているときにも突然画面に映り込んできたりして」。独立行政法人に勤める奥田里佳さんは、そう言って笑いながら小さな黄色い姿を見つめます。セキセイインコのぴっちゃん。昨年2月に家族の一員になりました。自分のことを話していると知ってか知らずか、鳥籠の中で羽を動かし、ピピッとかわいく鳴いています。

 「私、鳥オタクなんですよ」という奥田さん、言われてみれば家の中にはぬいぐるみに置物、ポストカードなどなど、あっちもこっちも鳥だらけ! 「なんでこんなに好きなんでしょうね。一番の魅力は……モフモフしているところかなあ」

 奥田さんの鳥好きの始まりは小学校1年生の頃。「自宅でお父さんが鳥の繁殖をしているという子がクラスにいて、私を含めて10人くらいがセキセイインコを分けてもらったんです。当時は私より兄のほうがはまっていましたけどね」

 それ以来、実家ではセキセイインコを飼い続け、気づけば奥田さんも鳥グッズをどんどん買い集めるように。「結婚したときの引っ越し荷物の10分の1はぬいぐるみで、その半分以上が鳥。私が鳥キャラクターのものばかり買うので、娘もすり込みですっかり鳥好きになりました。一緒に『鳥カフェ』に行くこともあります」

「お友達」との3ショット。どれが本物?
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奥田さんのスマホに興味津々
奥田さんのスマホに興味津々
奥田さんと娘さんの食器やお弁当箱は、もちろん鳥キャラクター
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