かけがえのない家族の一員として、動物との暮らしを楽しんでいるARIA世代の女性は多いはず。物言わぬ彼らですが、時に心を幸せな気持ちで満たし、時に沈む気持ちにそっと寄り添ってくれます。「この子のためなら何でもする!」とまで思わせる存在かもしれません。人生に豊かな彩りを運んでくる最愛のパートナーとの物語を紹介します。

第7回 大串久美子さんと、マロンちゃん

 玄関の扉が開くと、真っ先に目に飛び込んできたのは、廊下の奥からこちらへ向かって一直線に猛ダッシュしてきたふわふわのトイプードル。ところが声をかける間もなく、すぐにくるっと向きを変えて奥へ走り去ってしまいました。と思ったら、また全速力で駆け寄って来て、走り去って、を繰り返すこと数回。

 「マロン、落ち着いて!」。飼い主の大串久美子さんにたしなめられてようやくスピードダウンしたマロンちゃんを改めて見ると、丸くカットされたアフロヘアにくりっくりの目が、たまらなくキュート! 元気いっぱいの5歳の女の子は、来訪者にテンションが上がり過ぎてしまったようです。

 生命保険会社のコールセンターで働く大串さんは、今年社会人になった息子さんとマロンちゃんと埼玉県で暮らしています。マロンちゃんがやってくる5年前までは、長く母子2人で生活していました。

息子が小2のときに離婚 「犬を飼う」はお預けに

 「もともと息子は小さいときから、一軒家でチワワを飼うのが夢でした。私の実家でも夫の実家でも犬を飼っていたので、遊びに行くたびに犬がいて、自分でも飼いたいとずっと言っていたんです」

 しかし、大串さんは息子さんが小学2年生のときに離婚。母子で移り住んだ1LDKの賃貸マンションはペット不可、何より生活していくことが第一で、犬を飼うことを考える余裕はありませんでした。

 離婚後、大串さんは今の会社に契約社員として入社。子育てと両立しながら少しずつステップアップし、2008年に正社員になりました。働く母の背中を見て感じるところがあったのか、息子さんはわがままを言うこともなく育ったといいます。

いろいろなヘアスタイルをやってみた結果、アフロに落ち着いたそう。とってもよくお似合い!
「今年はどこか旅行に行こうか?」と話しかける大串さんにうれしそうに返事をするマロンちゃん。大好きな散歩とリンクしている「行こうか」という言葉に反応する