マロンも一緒に息子の友達とホームパーティー
離婚によって小さい頃から寂しい思いをさせてしまった息子にどこか申し訳なさがずっとあったという大串さん。「一軒家とチワワ」ではありませんでしたが、マイホームを手に入れ、マロンちゃんが家族の一員になったことで、そうした気持ちも少し軽くなりました。
また、息子さんは子どものときから家によく友達を連れてきたそうで、一緒にご飯を食べたり、泊まっていったりと、大串家は賃貸の頃から「狭いながらも人が集まる家」でした。社会人になった今も息子さんは週末になると地元の友達を家に呼び、そのたびに大串さんが手料理でもてなして一緒に楽しく過ごしています。もちろんその場にはマロンちゃんもいて、みんなのアイドルになっています。
「息子は自分からいろいろしゃべる子ではないし、母一人子一人だからといって親子べったりでは全くありません。でも友達と会話している様子を見ていると、『普段はこうなんだ』『友達といるときはこんな顔をするんだ』というのが分かりますよね。
彼はたぶん家が大好きで、それはマロンがいるからということもあると思います。マロンのおかげで、大人になった息子ともちょうどいい親子の距離感が保てているのかもしれません」
取材・文/谷口絵美(日経ARIA編集部) 写真/鈴木愛子