家中をかじるやんちゃ娘 気持ちが通じ合えると幸せ
東京に戻ってからは大学教員の秘書として働いている大村さん。ピョロ美ちゃんは朝晩の「放鳥タイム」になると、部屋の中を自由に飛び回ることができますが、大村さんが仕事に行く前には鳥かごに戻ってもらわなくてはいけません。
言うことを素直に聞いた先代に対し、ピョロ美ちゃんには抵抗されることも多いそう。加えてピョロ美ちゃんの「得意技」は何でもかじること。和室の障子はボロボロでつい最近張り替えたばかり、ぬりかべや階段の上の吹き抜けの梁(はり)にも、よく見るとくちばしで刻まれた細かい傷痕が……。カレンダーやノートなど、目に付くところにある紙類ももれなくピョロ美ちゃんのえじき。かれんな見た目に似つかわしくない、相当なやんちゃ娘のようです。
取材中に鳥かごから出してもらうと、キッチンカウンターの横に設置されたバードアスレチック、通称「ピョロちゃんランド」に止まってご機嫌でさえずり始めるピョロ美ちゃん。かと思うと、大村さんの頭の上や肩にひらりと舞い降り、顔をのぞき込むように小首をかしげます。
「こんなに小さいのに存在感は大きいというか。ピョロは割と人の話を聞いていて、『今、返事した?』って思うときがあるんです。帰宅すると『おかえりー!』みたいな感じでビービー鳴くし、私が片頭痛で寝込んでいると、そばに飛んできて一緒に寝てくれる。そういうのはすごくうれしいですね」
お気に入りの時間