かけがえのない家族の一員として、動物との暮らしを楽しんでいるARIA世代の女性は多いはず。物言わぬ彼らですが、時に心を幸せな気持ちで満たし、時に沈む気持ちにそっと寄り添ってくれます。「この子のためなら何でもする!」とまで思わせる存在かもしれません。人生に豊かな彩りを運んでくる最愛のパートナーとの物語を紹介します。

第5回 吉元由美さんと、ラニちゃん

 「娘がね、『ママ、だんだんラニに似てきたね』って言うんですよ。そんなに似ているかしら?」

 そう言いながらソファの隣を見つめて笑うのは、作詞家の吉元由美さん。平原綾香のヒット曲『Jupiter』を手掛け、作家としても多くの本を執筆しています。吉元さんの視線の先にいるのは、トイプードルのラニちゃん。くりっとした愛らしい瞳は、確かに吉元さんとよく似ています。今年の8月で13歳になるおばあちゃんですが、吉元さんの行く先にちょこちょこと付いていく足取りは軽く、ソファへもひらりと飛び乗ります。生まれつきお腹が弱い以外はほとんど大病もせず、元気に過ごしているそうです。

娘のリクエストで飼い始めたら、私が夢中に

 夫と娘と3人で暮らす吉元さんのところへラニちゃんがやってきたのは生後2カ月ごろのこと。当時小学2年生だった娘さんが「犬が欲しい」とリクエストしたことがきっかけでした。「でも、正直私はあまり気乗りしなかったんです。犬は子どもの頃に家で飼っていましたが、外飼いだったからなのか、特別かわいがった記憶もなくて。責任を持って飼う覚悟がいるな、というのがまず頭に浮かびました」

 それでも、一人っ子の娘のためには情操面でも動物と暮らすのはいいことだと考えて、ラニちゃんを迎えることに。そうしたら……。「実際に飼い始めたら娘よりも私のほうが夢中になっちゃって。よくあるパターンですね(笑)」

2キロほどの小柄な体格と元気いっぱいの足取りは、一見すると子犬のよう。でも年齢が年齢だけに、健康管理には特に気を配っている。「いつもと変わったところがないか、よく見ていてあげなくちゃと思っています」