生まれた時から家に猫と犬がいたという奥村さんにとって、動物との暮らしは「いないことが考えられない」というほど当たり前のこと。24歳で最初の結婚をした時も、犬1匹と猫2匹を飼いました。「でも、元夫に彼女ができて、勝手に犬だけを連れて家を出てしまったんです」

 傷心の中、残された猫たちと寄り添うように暮らしていた奥村さん。数年後に離婚が成立し、マンションで新生活を始めたある日、再び悲しい出来事に見舞われます。2匹の猫のうち1匹が、奥村さんの留守中に8階のベランダから転落し、命を落としてしまったのです。「突然の別れのショックと、かわいそうなことをしてしまった思いで立ち直れなくて、ずっと泣き暮らしていました。そうしたら、残された猫と同じ種類のエキゾチックショートヘアを、家族がプレゼントしてくれました。それがドゥドゥです

ドゥドゥちゃんのお眼鏡にかない、再婚を決意

 ドゥドゥちゃんはとっても人見知り。来客があっても、いつも離れたところでじっと見ているような子でした。ところがそんなドゥドゥちゃんが、今の旦那さんを「選んだ」というのです。

 「ドゥドゥは私のボディーガードのつもりで、特に男性に対しては『ママ、この人大丈夫? 悪い人じゃない?』みたいに観察していて、誰にも心を許さなかった。それが、今の夫と付き合いだしてから急に態度が変わったんです。自分から彼に近づいて、すりすりしたりして。それを見て、『ああ、この人は間違いない』と思いました(笑)」

 めでたくドゥドゥちゃんの「合格」をもらって、奥村さんは38歳の時に再婚。そうした経緯もあって、ドゥドゥちゃんはいまだに「パパっ子」なのだそうです。

廊下と寝室を行き来できる猫用ドア
食器棚の陰からそっとこちらを見ているドゥドゥちゃんは、哲学者のようなたたずまい