かけがえのない家族の一員として、動物との暮らしを楽しんでいるARIA世代の女性は多いはず。物言わぬ彼らですが、時に心を幸せな気持ちで満たし、時に沈む気持ちにそっと寄り添ってくれます。「この子のためなら何でもする!」とまで思わせる存在かもしれません。人生に豊かな彩りを運んでくる最愛のパートナーとの物語を紹介します。

第13回 土屋美樹さんと、ダンクくん

パグと一緒に一軒家で共同生活

 「ダンクは私が家にいるときはずーっと後をついてきます。トイレの中まで追いかけてきますよ」。その言葉通り、土屋美樹さんがキッチンのほうへ移動するとトコトコ、リビングに戻ってくればまたトコトコ。椅子に座って話し始めると、安心したように足元にうずくまります。しばらくすると、そのまま顔を床に突っ伏してスヤスヤ……。こ、これはもしや「ごめん寝」というやつでは!?

 女性のためのキャリアの学校「はぴきゃりアカデミー」を運営するはぴきゃり取締役の土屋さんの愛犬はダンクくん、6歳のパグです。土屋さんは、2019年から長年のビジネスパートナーである代表取締役の金沢悦子さん一家と一軒家を借りて一緒に暮らしています。ここでは土屋さんが講師を務める講座が開かれることもあり、家で仕事をする機会が増えたことで、以前よりもダンクくんと一緒に過ごせるようになりました。日当たりの良いリビングの前には庭もあり、ダンクくんにとっては格好の遊び場になっています。

 実家では柴犬を飼っていたという土屋さん。一人暮らしを始めてから迎えた犬はダンクくんが2匹目で、初めて飼ったのは、1年前に14歳で天国へ旅立ったルークくんという黒のパグです。ずっと犬と暮らしたいと思っていた土屋さんが、ペット可のマンションに引っ越して念願かなって迎えた子でした。

 ダンクくんが家族に加わることになった経緯を振り返ると、始まりは8年前、土屋さんが42歳のときに乳がんを発症したことでした。

土屋さんの足元でスヤスヤ
土屋さんの足元でスヤスヤ
ぺちゃんこの鼻とくりくりの目…たまりません
ぺちゃんこの鼻とくりくりの目…たまりません