老齢に差し掛かったルークくんにとって子犬との同居は負担が大きいだろうと、あえて成犬を探した土屋さん。そこで出会ったのが、1歳になっていたダンクくんでした。ルークくんを連れてブリーダーのところへ顔合わせに行くと、相性も悪くなさそうな様子。「一緒に遊ばせてみると、ダンクはすごく下手(したて)に出る感じで、『あ、これはルークをいたわれる子だな』と思ったんです。でも今思うと、ダンクにだまされたかもしれません(笑)」
しょっちゅう小競り合い、でも土屋さんの留守中は…
というのもダンクくん、実際に暮らしてみると実はとっても甘えん坊のかまってちゃんであることが発覚。「ルークはひとりでマイペースに過ごすのが好きな性格。寝ているところにダンクが駆け寄って拒絶されて、みたいな小競り合いはしょっちゅうでした。食事のときもダンクはルークのご飯を横取りしようとするんですよ。それでまず先にルークに食べさせてダンクは待たせることにしたのですが、ルークが食べているご飯がぽろっと落ちたりすると、ダンクが必死で取ろうと近づくんです。それにルークが怒って。もう大変です」
そんなふうにもめることも多い2匹でしたが、土屋さんが留守中の様子が見られるペットカメラには、ぴったりくっついて過ごす様子が。「別々のベッドがあるのにわざわざ一緒に寝ていたりするんですよね。そういうのを見ると、2匹になってよかったなと安心しました」
ルークくんとのお別れは今のシェアハウスに引っ越してきてわずか3カ月後。体調を崩してからあっという間のことでしたが、家でみとることができました。「ルークがいなくなった直後、ダンクはルークが寝ていたベッドにずっといたりしてちょっと不安定になっていたので、なるべく離れないようにしていました」。そう話す土屋さんにとっても、ダンクくんがいてくれたことが心の支えになりました。
「以前ルークが尿路結石症になって以降、ルークとダンクに手作りのごはんをあげることが多くなっていたのですが、ルークがいなくなった後も、つい2匹分作ってしまっていたんですね。誰も食べてくれる子がいなかったらたぶん激しく落ち込んだと思いますが、ダンクのおかげでそうならずに済みました」
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