念願の猫との暮らし でも留守中のことが心配に

 「結婚してからもずっと猫は飼いたいと思っていましたが、夫に猫アレルギーの気配があって、なかなか機会がありませんでした。でも、私があまりにも毎日のように猫の動画を見続けていたら、夫がふびんに思ったのか、『俺が猫を飼っていいって言ったらどうする?』って言ったんです。その翌日にはブリーダーさん探しを始めました」

 夫は幸い、検査をしてみたらそこまで重いアレルギーではないことも判明。早速ネットで見つけて一目ぼれした子に会いに行くことにします。それがブリ丸くんでした。

 「実家で飼っていた3匹の猫は雑種でしたし、特に血統書付きにこだわったわけではないのですが、誕生日が分かって、お父さんとお母さんの顔が見たいなと思っていたんです。それでブリーダーさんから迎えることにしました」

 野性味のある種類に引かれる伊豫さんが一番好きなのがアビシニアンで、ブリ丸くんはアビシニアンとソマリのハーフ。2016年にブリ丸くん、そして2019年にはベンガルのおでんくんが家族に加わりました。

 ブリ丸くんと暮らすようになってから、伊豫さんはあることが気になり始めます。

 「共働きなので、平日の日中、誰も家にいないときのブリちゃんのことが心配になったんです。何をしているかな、ちゃんとご飯を食べているかな、変なものを飲み込んだりしていないかな、と……。見守り用のカメラも設置しましたが、あまり姿が映らなかったりするし、危険があっても教えてくれるわけではありません。何かできないかなと思ったときに、『そういえば私、見られない時間の動物の行動を明らかにする研究をしていたな』と思い出しました

大好きなおもちゃに、おでんくんの目がキラリ
大好きなおもちゃに、おでんくんの目がキラリ
大きな目が印象的なブリ丸くん。しなやかな身のこなしも見とれてしまいます
大きな目が印象的なブリ丸くん。しなやかな身のこなしも見とれてしまいます