仕事、お金、暮らし、老後…ARIA世代が抱えるさまざまな悩み。親世代とは社会も暮らしも大きく変わっている今、もはやロールモデルは存在しません。これからどう未来を描けばいいのか。40代、50代の働く女性の悩みをARIAちゃんがお預かりして、経済評論家・勝間和代さんと一緒に考えていきます。今回は「集中力が続かない」というテーマです。

今月のお便り:情報通信業・Yさん(52歳・未婚)
仕事でも私生活でも、以前より集中力が続かなくなったと感じています。リモートワークが増えたせいもあってか、決めたところまで仕事が進まないことがあります。年齢を言い訳にしたくありませんが、記憶力や集中力といった能力の衰えを感じています。年齢に関係なく、モチベーションを保ち、仕事の効率を上げていくためにはどうしたらいいでしょうか。良い方法があったら教えてください。

記憶力、集中力低下も体力の1つ

ARIAちゃん(以下、ARIA) 今月は、記憶力と集中力の低下に悩む50代の方からお便りが届いています。年齢を言い訳にしたくないと思いつつ、衰えを痛感せざるを得ない気持ち、共感しかありません。これはもう、誰にでもやってくる老化現象として受け入れたほうがラクになれるでしょうか。

勝間和代さん(以下、勝間) いやいや、それは早計すぎます。この問題の解決策は非常に簡単でして、運動すればいいんです。

ARIA 運動、ですか?

勝間 近年、脳科学の医学博士や大学教授、ジャーナリストらによって、運動不足で体力が落ちると記憶力や集中力、それから思考力も落ちる、という研究結果が続々と発表されています。端的に言うと、記憶力や集中力、思考力も体力の1ついうことです。

 多くの研究者が、「運動してから仕事をしろ」と言っています。作家の村上春樹さんがマラソン好きで、走ってから小説を書くのは有名ですが、彼が生み出す名作がエビデンスの1つといえるでしょう。

 運動しないときと比べると仕事の効率は、30~50%も違うようです。実際、朝運動するとそのぐらい仕事がはかどるのを実感します。私は今トランポリンのジムとゴルフレッスンに通っていて、トランポリンは一番早い朝7時からのクラス。それに出てから仕事を始めると、さあやろう! というモチベーションを維持できて、サクサクはかどるんです。