仕事、お金、暮らし、老後…ARIA世代が抱えるさまざまな悩み。親世代とは社会も暮らしも大きく変わっている今、もはやロールモデルは存在しません。これからどう未来を描けばいいのか。40代、50代の働く女性の悩みをARIAちゃんがお預かりして、経済評論家・勝間和代さんと一緒に考えていきます。4回目は「家計のやりくり」にまつわるお便りです。

今月のお便り:情報通信業Kさん(45歳 既婚・子ども1人)
現在45歳で、夫婦合わせて年収は1000万、貯蓄は500万。中学2年生の子どもの教育費をはじめ、食費やら保険料やら出費が多く、無駄遣いをしていないつもりでも、なかなかお金がたまりません。家計を見直すポイントを教えてください。

無理して節約するとリバウンドして「衝動買い」

ARIAちゃん(以下、ARIA) 今回は、家計のやりくりに関するお便りが届いています。お金って、気づくとなくなっているんですよね。無駄遣いしているわけじゃないのに、おかしい……。

勝間和代さん(以下、勝間) 私も20代のときはカツカツでした。出費がかさんで何度頭を抱えたことか……。そんな状態から年齢とともに少しずつシフトして、お金との上手な付き合い方ができるようになりました。その極意は、なんでもかんでも切り詰める「節約の鬼」にならないことです。

 私が一貫してお薦めしているのは月収の1割、できたら2割を貯蓄か運用に回すこと。今、年収が1000万円ならば毎年100~200万円ずつためる計算です。それをすれば残りの9~8割のお金は使いきってOKです。

 お金は、ためるばかりが能じゃなくて、ためるときと使うときのメリハリをつけることが重要。節約の鬼になってお金をためても、生活幸福度が下がったら身もふたもありません。がんばって節約しても、持続可能なやり方でなければ、無理した反動は必ず、衝動買いというリバウンドにつながります。

 家計のやりくりもサスティナビリティを意識するように。具体的にはまず、各費目が下記の割合に収まっているかどうかをチェックしてください。

ARIA あれ? 勝間さん、交際費や車の維持費、生命保険料が入っていませんよ。