新しい部署ではまず「誰が助けてくれるか」を意識

 今回もう一つお伝えしたいよくある女性リーダーの癖は、「初日から協力者を得ようとしない(協力者を得ることを後回しにする)」です。これは前回お話しした、「女性は専門性を過大評価するあまり、新しいポジションに就いたとき、まずは新しい仕事を学ぶのに集中しようとする」という話と関係してきます。

 早く仕事ができるようになることを最優先に考え、人脈を築くのはそれから後の話。私は多くの才能ある女性が、この過ちを犯すのを見てきました。そうではなく、「私はこの担当、この仕事で成功するために、そして自分が知らなければいけないことを知るために、誰を知っていなければいけないのか」と考えなくてはいけません。初日から自分を助けてくれる人をリストアップして、その人たちと一緒にやっていくことが重要なのです。

 これも前回お話しした通り、男性たちは成功への道を「何を」「どのように」マスターするかではなく、「誰が」にかかっていると考え、初日から人間関係を構築しようとします。その結果、より多くのサポートを得られ、より注目を集めることができ、孤立することが少ないのです。

 長い間、会社や部署で過小評価されてきた女性は、自分から外に向かっていくことにためらいを感じ、仲間に近づくにはまず彼らの敬意を勝ち取る必要があると信じているかもしれません。

「新しい仕事に就いたら、初日から協力者をリストアップし、一緒にやっていくことが重要なのです」
「新しい仕事に就いたら、初日から協力者をリストアップし、一緒にやっていくことが重要なのです」