コピーライターとして独立して9年目。フリーランスの毎日は、会社員とは全く違う世界が広がっていた。特にスターでもないのに独立したこやま淳子が、なぜフリーでやっていけるのか。どんな人がフリーに向いているのか。フリーの悩みや解決法を織り交ぜながら、いま独立を考えている方にも役立つお話を書いていきます。今回は、フリーランスの「肩書き」についてです。

 いまの時代、二足も三足もわらじを履き、マルチな才能を発揮することがはやっているようです。ひとつの仕事にとらわれず、やりたいことをやることはいいと思うし、私自身も依頼をいただき「面白そう」と思うものは、広告コピーのお仕事でなくても受けるようにしています。けれど、フリーランスとして生きていくなら、まずはわかりやすい「軸」があった方がいいとも思います。なぜなら「何ができる人か」よくわからない人には、なかなか発注しにくいだろうと思うから。

 私の場合、その軸は「コピー(=広告における言葉の技術)」です。私の名刺には「クリエイティブディレクター」と「コピーライター」という2つの肩書が入っていますが、どちらか選べと言われたら、迷わず「コピーライター」を選びます。そしてそれは、私にとっては誇りであり、プチな反逆精神のようなものでもあります。

こやまの「こ」をカギカッコに見立てた事務所ロゴ。「ここから言葉を生み出していきます」という意志が込められています