コピーライターとして独立して9年目。フリーランスの毎日は、会社員とは全く違う世界が広がっていた。特にスターでもないのに独立したこやま淳子が、なぜフリーでやっていけるのか。どんな人がフリーに向いているのか。フリーの悩みや解決法を織り交ぜながら、いま独立を考えている方にも役立つお話を書いていきます。今回のテーマは、気になるお金の話です。

 コピーライターのような受注産業にとって、フリーになるということは、仕事した分だけお金がもらえるということ。それは想像以上に楽しく、やりがいにつながります。会社にいると、どうしても「大変なのに評価されない仕事」がある。例えば、規模が小さい、いい仕事になりづらい、いろんな事情がありすぎて、その対応に追われるだけ。やれと言われたからやったのに、やっても全然褒められない仕事。それもお給料の一部だとは知りつつも、なんだかモヤモヤしてしまう。

 一方、フリーになるとすべての仕事に「ギャラ」という評価がついてきます。不思議なもので、気の進まない仕事も、ギャラがよければ急にやる気になるのが人というもの。だから独立するとやりたくない仕事が格段に減る。依頼が来るたびに、神様に感謝したい気持ちになれる。やっぱり資本主義って、素晴らしいシステムなんですね。

毎日出る領収書はまとめて税理士さんへ。経費処理など苦手な作業は外注するに限ります

 しかし一方で、お金の交渉は面倒だし、気の重い作業でもあります。独立したての頃は、自分の仕事に値付けすることが、とても不遜なことに思えました。