軸に乗れば、身のこなしが軽やかになる

 「4スタンス理論」を実践するメリットは3つあります。

メリット1/疲れづらい(運動が楽になる)

例えば、片足を上げた時。不安定な状態だったら、からだを安定させるために多くのエネルギーを使うため、パワーが出しづらくなります。一方、4スタンス理論を実践して軸にしっかり乗れていれば、からだが安定します。パワーが出しやすくなり、軽い力で運動をすることができるようになる。つまり、力を効率的に使うことができるようになるのです。

メリット2/故障しづらい

4スタンス理論の実践は、「歯車をはめる作業」のようなものです。最初に歯車が合わなければ、永遠に不具合が続きます。からだを動かすときも、最初に歯車がズレると無理な動きになり、からだの故障につながっていきます。タイプ別の初動(動き出し)やタイプに合ったからだの動かし方を知れば、歯車がカチッと合い、故障もしづらくなるはずです。

メリット3/若く見える

4スタンス理論を実践するメリットは、日常生活にも見いだせます。立つ、歩く、座る……どんな時でも軸にさえ乗れていれば、姿勢がよくなり、身のこなしが軽やかになる。周りから若々しく見られるはずです。ただ「自分のタイプの軸を意識して動く」だけ。たとえあなたが運動をしていなかったとしても、大きな変化を感じることができるでしょう。

 さらに、もしあなたが指導者なら、自分と指導する選手のタイプを知ることで「なんでこの選手はできないんだろう」「選手に理解してもらえない」という思いが払拭され、指導のミスマッチが解消できるはずです。4つのタイプに合った動きを理解すれば、選手に備わった能力を最大限に引き出せるはずです。

 4スタンス理論を知り、「からだの軸を意識する」だけで、これらのメリットを享受でき、誰もが日常生活を楽に過ごせるようになるはずです。タイプチェックや4スタンス理論の詳細は、ぜひ『筋トレより軸トレ!運動のトリセツ』をご参照ください。

このイラストのように、タイプごとに座る、立つ、歩くがどう違うか、ゴルフのスイング、テニスの構えがどう違うかなどを解説しています
このイラストのように、タイプごとに座る、立つ、歩くがどう違うか、ゴルフのスイング、テニスの構えがどう違うかなどを解説しています
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構成/日経xwoman編集部 写真/MAGO CREATION