管理職となったものの部下ごとの個性、年上の部下、アルバイトやパート社員などさまざまなメンバーのマネジメントに悩む女性は多い。ビジネスに役立つコーチングを学び、公私ともに幸福度の高い生活を送っている2人の女性を紹介する。

「店長へのコーチングが店全体に波及。自身の迷いも消えた」

ロイヤルホスト株式会社営業本部 東日本営業部部長 三宅智恵美さん
みやけ・ちえみ●大学時代にロイヤルホストでアルバイトを経験。新卒でロイヤル株式会社(現:ロイヤルホストホールディングス株式会社)に入社。ロイヤルホストにて店長、エリアマネージャーを経て2018年11月より現職。北海道から関東まで、東日本にある33店舗の管理、人材育成などを統括している。今春からはアクティブに働き続けるため、バッグにシューズを忍ばせ、通勤時などに毎日5kmのウオーキングを日課にしている。

一緒にビジョンを描くと、部下の仕事人生がうまく回り始めた

――新卒でロイヤルホストに入社し、26歳で店長に就任されています。かなり早い昇進です。
三宅さん(以下、敬称略) そうですね。当時、店舗で働いているのは正社員だけでなくパートの方も多く、年齢も高校生から60代まで。さまざまな年齢、立場の方たちにお店の方針を伝え、現場を運営していくことはなかなかハードルが高かったですね。

――苦労されながらも順調にキャリアを積んでいます。その間に産業カウンセラーの資格も取得したそうですね。
三宅 「このままでいいのか」と迷い始めた40代前半に産業カウンセリングを受けました。話すだけで想像以上に気づきがあることを体感し、自分は部下の話をちゃんと聞いていなかったと反省し、7カ月かけて産業カウンセラーの資格を取りました。そこで「人の話を聞く」ことの基本を学ぶことができました。

――さらに2016年からコーチングを学んでいます。
三宅 エリアマネージャーとして担当が8店舗になり、部下が店長からアルバイトまで含め250人ほどになった時期です。まず地区の店長や料理長と面談してみても、委縮し答えが返ってこない。カウンセリングの技術を使い話を聞くことはできますが、気持ちを引き出し明るく背中を押してあげるまでには至れません。

 悩んでいるとき、上司がコーチング手法で私の話を聞いてくれました。こうしなさいというアドバイスは一切なく、いろいろ質問されて答えていくうちに、自分の悩みの具体的な原因に気づきました。「私は、この部分が苦手に感じられてこんな風に悩んでいるんだ」と分かり、自分で対処できるようになりました。ここで、上司も学んでいたコーチ・エィ アカデミアを受講することを決めました。

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