クルマの運転中は要注意! 急発進、急ブレーキはエネルギーの無駄遣いです

 姫路市に引っ越してきたのは2年前。「ごみの分別の種類が多くて驚きました。家でもごみ箱の数を増やしました。ペットボトル飲料はなるべく買わないよう、職場にはマイボトルを持参。できるだけゴミを出さないようにしています」と植中さんは話します。

 三菱電機姫路製作所での仕事は、電動化車両のモーターを動かす「インバーター」の開発。「車が今どんな状況で走るのかをとらえて、モーターの動かし方を考える。それがインバーターの役目です。インバーターが賢く制御を行うことによって燃費が良くなり、CO2排出量の削減につながります」と説明します。

 CO2排出規制に伴い、世界各国で進む自動車の電動化。その真っただ中で、環境への影響を技術の力でいかに軽減できるかに挑戦する植中さん。急ピッチで変わりゆく世界だけに期待は高まります。

 「まず急発進、急加速、急ブレーキはしないほうがいいですね。特にハイブリッド車においては、急発進・急ブレーキにより不足したエネルギーをエンジンから補いますし、急ブレーキをかけるとエネルギーを回収できずに熱として捨てることになりかねません」。なるほど、さすが技術者のアドバイス。説得力があります。

植中麻衣さん
姫路製作所 xEV製造部 パワーユニットシステム設計
入社8年目。2017年から三菱電機姫路製作所でインバーターのシステム設計を担当。息抜きは同じ会社で働く研究職のご主人とゴルフを楽しむこと。愛犬と過ごす時間も大切にしています。
※今回登場した4名の記事は、「くらしのエコテクノロジー」公式サイトに掲載した内容を再構成したものです。

協力/三菱電機株式会社