豊かな自然を守るために こまめな節電を心がけプラスチックゴミ対策を!

 大村湾に面した三菱電機長崎製作所。構内にある水路では、絶滅が心配される貝や干潟で生息するカニが見つかることもあり、「調査では約250種類の生き物が確認されています。社員の子ども向けに野外教室を開いて自然観察もしているんですよ」と古里さん。最近感じるのは、九州の暑さが増していること。「熊本生まれなのですが、子どもの頃ってこんなに暑かったかなと思います。これ以上、温暖化を進めないように、CO2の削減には関心があります。海が近いので、プラスチックゴミの問題も気になります」

 節電意識は高く、夏はエアコンの設定温度を高くしたり、給湯の温度設定を低めにしたりと、季節ごとにこまめに対処しているのはさすがです。

 古里さんの仕事は、野球場やビルの壁などで使われるオーロラビジョンの設計。大型の映像装置だけに電力消費は大きく、省エネと明るさという、相反する要素を両立させるのが技術者としての腕の見せどころです。「エンターテイメントと環境を両立したいと思っています。省エネを考えた設計や、メンテナンスをして製品を長く使ってもらうなど、環境負荷を減らしていきたいですね」と目を輝かせます。

古里美由紀さん
長崎製作所 施設システム部 映像情報システム課
阪神甲子園球場などのオーロラビジョンを見て、観客と一体化する大型の映像情報システムに魅了されてこの世界へ。休日はご主人や友人たちと温泉に出かけるのが何よりの楽しみとのこと。