本業と並行してキャリアを築く「パラレルキャリア」

――最近は副業を解禁する企業も増えていますが、副業とパラレルキャリアの違いを教えてください。

美宝 アフィリエイトや株など、本業の収入を補うのが副業です。一方、パラレルキャリアは本業と並行してキャリアを築くのがメイン。自分を活かしたり、やりたいことを実現するための仕事や生き方がパラレルキャリア、と定義しています。会社では得られない知識や人脈が広がり、会社では活かせないスキルを使って社会貢献したり自己実現できたりできます。

―― 無理なくもう1つのキャリアを築けて自己実現できるなど、メリットがたくさんありそうですね。パラレルキャリアをスタートするときに、難しいのはどんなところですか。

美宝 パラレルキャリアを始めるには、自分の天職を探すという強いパッションが必要です。忙しい毎日の中でもう1つキャリアを築くのは簡単なことではないので、「会社では実現できない何かを成し遂げたい」という思いが必要です。本当にやりたいことを掘り下げるのが最初の一歩ですね。

――「ちょっと好き」くらいでは厳しいわけですね。美宝さんは何がきっかけで起業されたんですか?

美宝 夫と私、双方の母が同時期に亡くなって、お互いに「残りの人生、このままでいいのかな」と考えてしまったんです。そんな時、満員電車で『「キミじゃなきゃ、だめなんだ。」そう言われることが、人生で何回あるだろう。』という日本骨髄バンクの広告のキャッチコピーを見て、衝撃を受けました。「私じゃなきゃダメ」な仕事がやりたいと思ってその日に夫に相談し、「じゃあ2人で頑張ってみよう」と夫も私も退職を決めました。あのキャッチコピーで、私の人生が変わりましたね。

パラレルキャリアコンサルタントの美宝さん「パラレルキャリアを始めるには、自分の天職を探すという強いパッションが必要です」

SNSでファンが付いたりブランディングしやすくなる

――すごいエピソードですね! 美宝さんも、スタートにあたってSNSやインスタグラムを活用されたんですよね。

美宝 会社員と並行してキャリアを築くには、身近にあって無料で使えるSNSが便利ですよね。SNSで発信することでファンが付いたり自己ブランディングがしやすくなります。SNSの普及で起業のハードルが下がり、パラレルキャリアが増えてきていると感じますね。

下村 フルタイムで働いて家事育児もこなして、さらに副業ってすごく大変そうですが、実際はどうなんでしょう。

美宝 タイムマネジメントは大きな課題の1つですね。でも、フェイスブックやブログは空いた時間にアップしておけば、本業の仕事をしている間でも他のお客様に見てもらえます。忙しい中でも起業を可能にしているのは、こうしたツールのおかげでしょう。

和田 色々な方とリアルタイムでつながれるのは、大きなメリットですね。例えば新しいサービスを考えるときは、フェイスブックで「こんな感じの機能って必要ですか?」「こんなことで困っていませんか」と聞いてみるんですよ。そうすると、「自分もここが困っていた」「こんな風にして欲しい」といったコメントと同時にエネルギーももらえて、メンバーもエンカレッジされます。

美宝 アンケート機能は、とても便利ですよね。300人とか500人にリアルでアンケートとるのは大変なので、コミュニティを持っていて、ボタン1つでアンケートに答えてもらえるのはありがたいです。