10年ぶりに訪れたオーストラリア。年を重ねた今だからこそ新たな目線で楽しめたメルボルン。コミナス代表取締役であり、国際オーガニックセラピー協会理事長を務める鳥塚ルミ子さんが、3泊4日の弾丸トリップで感じた街の魅力、オトナならではの旅の楽しみ方について語ってくださいました。

準備期間は1週間。3泊4日の弾丸メルボルントリップへ

<b>鳥塚ルミ子さん</b><br> 株式会社コミナス代表取締役/一般社団法人国際オーガニックセラピー協会代表理事長。埼玉県生まれ、埼玉県育ち。2000年単身ニュージーランドに渡り、同国初のリフレクソロジーサロンをオープン。2002年オーストラリアにも進出し、国際派セラピストの育成にも尽力。オーストラリアでオーガニックに出合い、予防医学療法オーガニックセラピーを提唱。2010年、東京で国際オーガニックセラピー協会を設立。2017年日本初の地域ファンド一号企業としてコミナスを設立
鳥塚ルミ子さん
株式会社コミナス代表取締役/一般社団法人国際オーガニックセラピー協会代表理事長。埼玉県生まれ、埼玉県育ち。2000年単身ニュージーランドに渡り、同国初のリフレクソロジーサロンをオープン。2002年オーストラリアにも進出し、国際派セラピストの育成にも尽力。オーストラリアでオーガニックに出合い、予防医学療法オーガニックセラピーを提唱。2010年、東京で国際オーガニックセラピー協会を設立。2017年日本初の地域ファンド一号企業としてコミナスを設立

 ハンド+コミュニケーション+ケア=ハンドコミュニケア、通称ハンコミ。手をマッサージしながらコミュニケーションをとり、心と体のケアを行っていくこの手法を、今から19年前、リフレクソロジストとして活躍していたニュージーランドで生み出したのが鳥塚ルミ子さん。これまでの施術実績は10万人以上。現在は、日本初の地域ファンド出資第一号案件企業である「COMMUNUS(コミナス)」を通じて、このハンコミを、人と人との距離を縮めるコミュニケーションツールとして発信しています。

 さらに鳥塚さんは、「国際オーガニックセラピー協会」の理事長も務めています。この協会を立ち上げるに至ったきっかけは、オーストラリアでのオーガニックとの出合いにあったのだそうです。

 「ニュージーランドで事業を行いながら、人間の根本の美というものを模索していた中、オーストラリアでオーガニックに出合いました。世界最大のオーガニック大国といわれているオーストラリアでは、オーガニック商品が街中で簡単に手に入り、人々が当たり前に生活に取り入れ、いきいきと暮らしている。そんなオージーたちの姿を見て、オーガニックは、人間の真からの美や健康を担っていく一つの要素なのではないかと思ったのです。そんな気付きをきっかけに、私たちがそれまでに行ってきた外側からのケアと、内側から健康になっていくオーガニックを組み合わせて、病気にならない心と体を育む一つのリテラシーとして生み出したのがオーガニックセラピー。こうした予防医学の考え方は今後の日本社会に必要なものであるという思いから、広く一般に普及させるための団体として、2010年に国際オーガニックセラピー協会を立ち上げました」

 このように、オーストラリアとは深い縁がある鳥塚さん。在住当時、メルボルンにも足を運んだことはあったそうですが、仕事のメイン舞台を日本に戻してからは現地の空気を味わっていないということで、この度、急遽3泊4日の弾丸メルボルントリップを決行することに。仕事を調整し、JALのプレミアムエコノミーを予約した後は、オトナならではのネットワーク力を駆使し、現地にいる友人に連絡したり知人の知人を紹介してもらうなどして、旅を満喫するための綿密な情報収集。そうして鳥塚さんは、1週間後にはメルボルンの街に降り立っていました。

 「すごいでしょ!ちょっと無理しましたけれどね。でも、こんな行動力がオトナには必要ですよ。経験値とか判断力とか環境とか、いろんな意味でこういったことができる年齢だと思いますしね。誰にでもできるんです。やったらいいんですよ!」

着物で街歩き。オーガニックも満喫

 鳥塚さんは、今回のメルボルンの旅で一つ、どうしてもやりたかったことがあったそうです。

 「ガーデン・シティと呼ばれるメルボルンの美しい景観の中で、着物を着て写真を撮りたかったんです。着物の色は緑の中で映える赤。帯は青。この色の組み合わせはオーストラリアの国旗もイメージしています。海外出張には必ず着物を持参するようにしていてその国の特徴やカラーを取り入れるようにしています。到着した翌日、現地の友人と一緒に街を歩きながら、ステキな建物やグリーンの前でたくさん写真を撮ってきました。すごく楽しかったですよ」

透き通った青空とガーデン・シティと呼ばれるメルボルンの緑の中で、オトナの女性だからこそ似合う赤の着物が映える(写真提供:鳥塚ルミ子さん)
透き通った青空とガーデン・シティと呼ばれるメルボルンの緑の中で、オトナの女性だからこそ似合う赤の着物が映える(写真提供:鳥塚ルミ子さん)

 そしてもちろん、街歩きの途中には、最新のオーガニック事情を探るべく、いくつか気になる店へ。

 「オーガニックコスメで有名な『イソップ』の1号店に行ってきました。イソップは、昔、お仕事で取引したいとアタックしたことがあって、個人的にも思い入れのあるブランドなんですよね。今回は、とても香りのいいハンドクリームと、歯磨き粉をお土産に買ってきました。他にも、街中に大小さまざまなショップが存在し、小さなスーパーマーケットでさえもオーガニック商品が扱われています。日本とは比較にならない環境ですね」

日本人にも人気のオーガニックコスメ「イソップ」はメルボルンが発祥の地(写真提供:ビクトリア州政府観光局)
日本人にも人気のオーガニックコスメ「イソップ」はメルボルンが発祥の地(写真提供:ビクトリア州政府観光局)
オーガニックが特別なものではなく、とても近い存在なのがメルボルン、と鳥塚さんが教えてくれた(写真提供:ビクトリア州政府観光局)
オーガニックが特別なものではなく、とても近い存在なのがメルボルン、と鳥塚さんが教えてくれた(写真提供:ビクトリア州政府観光局)

 コスメに限らず、食においてもオーガニックを楽しんだと鳥塚さん。

 「オーガニックのヴィーガンレストランに行ったのですが、すごくおいしかったです。野菜だけなのにお腹いっぱいで大満足。普通に歩いているだけでこれだけ多くのオーガニックに出合えるのは、さすがオーガニック大国オーストラリアだと改めて実感しました」

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