2月1日(土)、「日経doors」「日経DUAL」「日経ARIA」の有料会員の皆さまを招待し、バレエダンサーの宮尾俊太郎さんによる『白鳥の湖』の特別レクチャー会を行いました。その模様をお伝えします。

バレエダンサー宮尾俊太郎さんがレクチャーする「白鳥の湖」

 「日経doors」「日経DUAL」「日経ARIA」の有料会員の皆さんに特別にご用意した、『宮尾俊太郎氏レクチャー付き!「白鳥の湖」特別ご優待』。たくさんの方々からご応募いただきました。

 古典バレエの王道といわれる「白鳥の湖」。今回は、「バレエを見ることが初めての人」や、「もっと『白鳥の湖』の見どころが知りたい!」という方のために、Kバレエ カンパニー「白鳥の湖」鑑賞前の時間を使って、バレエダンサーの宮尾俊太郎さんが詳しくレクチャーしてくれるという豪華イベントです。

 この日は、バレエ王子ことバレエダンサー宮尾俊太郎さんの熱烈なファンの方をはじめ、バレエが好きな方、バレエを習っている方が参加。中には、この日が初めてのバレエ鑑賞という方もいらっしゃいました。

 黒のスーツでさっそうと現れ、「朝から歴史の勉強です」と会場の笑いを誘う宮尾さん。

 「この『白鳥の湖』は、1877年にロシアのボリショイ劇場で初上演されました。童話『奪われたベール』を基に、劇場が音楽家チャイコフスキーに作曲を依頼。しかし当時はあまり好評価を得られず、上演されなくなってしまいました」

 その後、振付師マリウス・プティパと、弟子のレフ・イワーノフ――まるで熊川哲也さんと、宮尾さんのような二人――によって再演されると、これが大成功します。

 「残念ながら、大成功する2年前にチャイコフスキーは亡くなりました。しかし、今なお見る人を魅了してやまない『白鳥の湖』の基盤は、ここでできたといえます」

~『白鳥の湖』ストーリー~

 王子ジークフリードの20歳の誕生日。母である王妃から、「あすの祝賀舞踏会に訪れる女性たちの中から、妃を選ぶように」と告げられるが、気が進まない。独身最後の夜、友人たちと共に湖へ狩りに向かった王子は、悪魔ロットバルトによって呪いをかけられ、白鳥の姿となったオデットと出会い恋に落ちる。呪いを解くには、「真実の愛を誓う男性」が必要というオデット。王子は永遠の愛を誓い、翌日の舞踏会での再会を約束して別れる。しかし翌日、舞踏会に現れたのはオデットではなく、オデットそっくりの黒鳥オディールだった。あろうことか、惑わされた王子は花嫁にオディールを選んでしまうのだった――。