歯磨き粉の使い分けで口内の健康をキープ
毎日の歯磨きで、照山さんがおすすめするポイントがもうひとつあります。それは「歯磨き粉を使い分ける」こと。
「そもそも朝と晩では口内環境が異なります。就寝中は唾液が減りますから、朝起きたときの口内はもっともさまざまな菌が増えている状態です。だからこそ、夜のケアが大事。就寝前にしっかりときれいな状態にリセットして、寝ている間にむし歯や歯周病など口の中でトラブルになるような菌が増えないようにすることが重要です」(照山さん)
こうした口内環境の違いに合わせて、照山さん自身も歯磨き粉を使い分けているといいます。
「朝昼晩はもちろん、体調や食べたものに合わせて歯磨き粉を替えています。もう歯磨き粉マニアといってもいいぐらい(笑)。最近ではさまざまな機能の歯磨き粉が出ているので、使い分けしない方が損だと思います」と照山さん。
「例えば朝の歯磨きは一日の活動スイッチになりますから、自分がリフレッシュできるものを選ぶといいですね。加えて、汚れを吸着する成分が入ったペーストタイプのものだと、歯をつるんとした状態にキープでき、一日中快適に過ごせます。夜は、就寝中に悪い菌が増えないように、しっかりケアできるものを。ジェルタイプの歯磨き粉だと隅々まで浸透します。ジェルを歯間ブラシにつけて使用する方法もおすすめです。歯と歯の隙間にススッと入り、きいてほしいところに薬効成分を届けられると思います」と教えてくれました。
女性の場合、月経周期によって口内の状態が左右されることが多いので、体調によっても歯磨き粉を使い分けたいところ。「例えば、月経前に歯茎が腫れたら抗炎症作用が期待できるもの、なおかつジェルタイプのものを選び、歯茎に浸透させるといいと思います。歯茎がヒリヒリするような感覚があるときは、ジェルを指につけてマッサージすることでリラックス効果も得られます」(照山さん)
朝と夜それぞれに適したケアを新習慣に
歯磨き粉を朝晩で使い分ける──。まだなじみがないかもしれませんが、朝晩の口内環境が異なることを考えれば、理にかなった習慣といえるでしょう。
この「使い分ける」というコンセプトで生まれたのが、朝用と夜用の歯磨き粉がそろうスモカ歯磨の「コスミオン」です。
朝用のホワイトニングができるペーストタイプは、歯を削る恐れのある研磨剤ではなく、歯にやさしい「高吸着シリカ」を配合。黄ばみや歯垢(しこう)、飲食の汚れに吸着し、除去します。夜用はジェルタイプで、歯と歯茎の隅々まで薬用成分が行き届き、コーティング。歯周病やむし歯の原因菌をブロックし、口臭を防ぎます。さらに、「ビタミンE」、殺菌剤、フッ素を配合することで、一番無防備な時間帯の歯や歯茎を守ります。
今回、この「コスミオン」を千森さんに試してもらいました。まず、朝晩使い分けることについては、「これまで考えたこともありませんでしたが、そもそもスキンケアも朝と夜で使い分けますよね。それと同じことのように感じました」
「実際に使ってみると、朝用は歯の表面の汚れを取ってくれる感覚がありました。コーヒーをよく飲むため歯の着色が気になり、ホワイトニングの歯磨き粉を探していたので、今回の出合いはうれしいですね。一方、夜用は歯に薄い膜が張って、守られているような感じ。いつもは朝起きたときに口の中がネバついているのですが、それが抑えられていました」
かかりつけの歯医者に「泡の出る歯磨き粉だと、磨き足りなくても汚れが取れた気がするので、夜は水で磨いた方がいい」と指導されていたという千森さん。これまではその通りにしていましたが、夜用のジェルタイプは泡が出ないのでとても磨きやすいと驚いた様子。「朝晩使い分ける新習慣を続けていきたい」と積極的な発言も。セルフケアの強い味方を得たようです。
取材・文/後藤かおる 構成/横濱啓子(remix inc.)