冷えもホットフラッシュも一緒に改善する漢方薬「ルビーナ」とは?

 漢方には「気(き)・血(けつ)・水(すい)」という考え方があり、この3つがバランス良くめぐっていることが健康な状態とされます。気力や元気のもととなる生命エネルギーが「気」、血液とその流れが「血」、血液以外の体内の水分が「水」で、ひとつでもバランスが崩れてしまうと不調や病気が起こりやすい状態に。

 漢方処方とは、生薬を試行錯誤しながら組み合わせ、古くからの経験により導き出されて受け継がれた最適なブレンドを追求したもの。そんな漢方処方のひとつに、江戸時代に日本で生まれ、長く使われている「連珠飲(れんじゅいん)」があります。「連珠飲」は、血のめぐりを良くして体を温める「四物湯(しもつとう)」と、水分代謝や乱れた自律神経を整える「苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)」という2種類の処方を組み合わせたもの。漢方処方を2種類以上組み合わせたものを「合方(がっぽう)」といい、一定の原則にしたがって2種類以上の漢方処方を組み合わせることで、更年期のような、複雑な症状に対応できると考えられています。「連珠飲」と言う名前は、美しさや大切なものをあらわす「珠(たま)」が長く続くことを意味していて、女性がいつまでも美しく健康であるようにという願いが込められています。

 「ルビーナ」は、この「連珠飲」に由来した漢方薬で、頭痛やめまい、ほてり、のぼせ、冷え症といった更年期障害の12の症状について、臨床試験で効果が確認されています。

更年期障害の12の症状でルビーナの有効性が確認されています
<b>更年期障害の12の症状でルビーナの有効性が確認されています</b>
(※)改善例数=「著効」と「有効」と「やや有効」の例数。●対象者:更年期障害および類似の症状を示す患者231例(効果判定229例)。●実施医療機関:8施設。●投与方法:用法・用量どおり、平均35日間服用。●副作用:231例中9例に認められました。5例は服用を中止するほどでもない軽度のため継続して服用。4例は服用中止により症状は消失しています。(悪心・嘔吐3例、および悪心、胃部膨満感、胃痛、鼓腸(*3)、腹痛・薬疹、食欲不振 各1例)。(*3)消化管にガスが充満した感覚のことで、腹痛と腹部膨満をともなう。(出典:医薬品製造承認申請資料)

 体全体のバランスを整え、更年期の複雑な症状に対応する「ルビーナ」。その効いていく仕組みを、湯船に例えてみましょう。ひと昔前の水から沸かすタイプの風呂では上部が熱く、下部が冷たいということがありました。そんな時は、湯船のお湯をかきまぜてちょうどいい温度にしていたことを覚えている人も多いのでは。これを更年期特有の「顔はほてるのに手足が冷える」という症状に置き換えると、お湯をかき混ぜるように、ルビーナが体全体を整え、のぼせも冷えも改善していく、というイメージなのです。