―― 世の中には、あまりに多くのステレオタイプがあります。

こやま 最近、30代の後輩と話をしていて改めて気付かされたことがあるんです。彼女は「『女性活躍』とかよく言われますけど、女性は家事も仕事も頑張らないといけないんですね」と暗い顔をしていました。そんな風に思わせちゃう社会がまず問題ではあるけれど、どう活躍するかは全部自分で選ぶことですよね。

 私は子どもも生まず仕事してきて、これでいいのかなと思ったこともあるけれど、振り返ればすべて自分で選んできた道だった。今振り返ってみて「あ、全部楽しかったな」というのが、ARIA世代のステージじゃないかな。

 これから先のことは何も決められていないけれど、女性はこう生きなくちゃという法律があるわけじゃなくて、自分の好きな未来をそれぞれがつくっていけばいい――。私自身も、日経ARIAのメッセージを書くことでそう思えた部分があって。ARIA世代にとって、そんな未来は悪くないと思うんです。

太田 ARIA世代の方は今まで好きなことを追求してきて、その結果、犠牲にしたものや諦めたこともあったかもしれません。でも、それがその人の強さだし、深さなんだろうなぁ、と。100%ハッピーではないかもしれないけど、「それも含めて自分だ」と受け入れながら生きている人は、とても魅力的に見えます。

こやま そう。「自分で選び取ることが、いちばん楽しい人生なんだ」ということは、伝えたいですね。編集長と話していると、日経ARIAはそういう人たちにとって新しい媒体になるんだろうな、という予感がするので、一読者として期待しています。

取材・文/大矢幸世 写真/稲垣純也 撮影協力/la billage 

こやま淳子(こやまじゅんこ) 
1970年京都府生まれ。コピーライター・クリエイティブディレクター。早稲田大学卒業後コピーライターに。博報堂などを経て2010年に独立。さまざまな企業や商品のブランディングのほか、コピーライター養成講座講師、広告賞審査員、書籍執筆なども手がける。最近の仕事は、日経ARIA・日経doors、ロッテ バレンタイン「愛のカタチは、義理と本命だけじゃない。」、プラン・インターナショナル・ジャパン「13歳で結婚。14歳で出産。恋は、まだ知らない。」、ライオン「hadakara(ネーミング)」、ワコール、NHK、今治市など。著書に『choo choo 日和』シリーズ、『しあわせまでの深呼吸。』、山田五郎氏との共著『ヘンタイ美術館』ほか。
太田良(おおたりょう)
1987年東京都生まれ。2013年よりAOI Pro.企画演出部に所属し、テレビCMをはじめ、ミュージックビデオやショートフィルムなどの演出をしている。主な仕事に、アフラック生命保険 tomosnote「ひとりじゃないと感じられる場所を」、Yahoo! JAPAN ツール・ド・東北「復興への願いを込めて」、三菱電機 霧ヶ峰50周年ムービー「私の人生に吹く風」など。