振り返ればすべて自分で選んできた道

―― 約2分間の映像に3人の生き方が投影されていて、どれもリアルですが、どなたかモデルになる人物がいたのですか?

太田 特定のモデルはいませんが、いろんな知人に会って話を聞くうちに、3人はどこかにいそうなリアリティーのある人物像になったんだと思います。制作期間中に好きなマンガを読み返してイメージを膨らませたのも、よかったのかもしれません。やまだないとさんの『西荻夫婦』と南Q太さんの『ピンクペッパー』です。

こやま あ、そういう作品を読むんですね。私も好きでよく読んでいたマンガ家さんたち。だから、太田監督はそんなに女性のことを分かっているんですね。それに、奥様も年上でARIA世代ですよね?

太田 僕の9歳上なので、ちょうど40歳。確かにARIA世代ですね。でも、うちには2歳の子がいるので『日経DUAL』世代かもしれませんが。

―― 日経ARIAのメッセージの中でも特に「『女性の生き方』なんてない。『私の生き方』があるだけだ。」というフレーズにはとても共感します。

こやま 世の中の女性たちは、女性だからこそ受けている苦労もたくさんあって、だからこそ制度面でも意識面でも、女性活躍を後押ししなくてはならない背景はあると思うんです。でも、そうは言っても「女性だから、こうでしょ」とひとくくりに決め付けられたくない側面もありますよね。

コピーライターのこやま淳子さん(左)と映像監督の太田良さん(右)
コピーライターのこやま淳子さん(左)と映像監督の太田良さん(右)