値下がりしてもお金が増える積立の秘密
経済情勢や国際情勢の動きを正確に読むのは難しいから、1つの金融商品にお金をつぎこむのは危険です。そこで、初めての投資におすすめなのは長期・分散投資。
例えば、過去の実績に基づいた運用シミュレーションでは各年末に100万円を国内外の株、債券、リートに分散投資を行い、3年間保有すると、2007年末、2008年末に投資を開始した場合に元本割れとなりました。一方、3年間ではなく、10年間保有を続けた場合、いずれの年末に投資を始めても元本割れになりませんでした(運用実績は2009年~2018年の各年までの3年間、10年間の累積収益率を比較)。もちろん、これは過去の実績であり、将来をお約束するものではありませんが、元本割れを避けるには長期・分散投資が基本だと言えます。
ここで、投資信託に一括で120万円投資した場合と毎月1万円ずつ10年間合計120万円積み立てたケースを考えてみましょう。
1万円でスタートした投資信託が7年後に2000円まで下がり10年目に5000円まで回復しました。最初に一括で最初に買った人は10年後に半分の60万円に減ってしまいますね。では毎月1万円積み立てた人は10年後にいくらになっているでしょうか?
答えはなんとCの139万円です!
1万円の投資信託が2000円まで値下がりしたのになぜ増えるの? と思うかもしれませんが、ここに積み立ての秘密が隠されています。
毎月1万円ずつワインを買うことをイメージしてみてください。1本1万円なら1本しか買えませんが、5000円に値下がりしたら1万円で2本買えます。投資信託も同様に値下がりしたらたくさん口数が買えるし、値が上がったらそれまでに買った投資信託の価値が高まるから、値上がりしても値下がりしてもどちらも嬉しいわけです。すべてのケースでプラスの運用成果が出るとは限りませんが、一括投資に比べ値動きに一喜一憂しないで良いという利点があります。
投資信託は主に銀行や証券会社等の販売会社で購入できますが、三井住友DSアセットマネジメントでは自社で運用する投資信託の一部を、直接個人の投資家に販売するサービスを提供しています。購入手数料がかからない他、信託報酬などの手数料も割安です。中でも一押し商品は「アクティブ元年・日本株ファンド」という直販専用の投資信託です。この投資信託は運用を担当するファンドマネージャー4名が年間2000社以上を取材し得た情報を元に厳選した企業の株だけを組み入れており、2019年2月5日の設定以来、約30%(2020年2月6日時点)上昇と良好なパフォーマンスを示しています。
積立投資を行う場合、月1万円~が主流ですが、三井住友DS投信直販ネットでは1000円から始められます。ランチ1回分で投資できるわけです。
人生のクオリティを高めるためにお金が必要であれば、投資信託を活用した資産形成は有効です。今日のセミナーがきっかけになって、皆さんの夢の実現に少しでもお役に立てればと思います。
■「QOL(Quality of Life)セミナー」第1回のレビュー記事はこちら
■三井住友DSアセットマネジメントの投信直販サイトはこちら
■より深く投資信託や資産形成を学べる無料セミナー一覧はこちら
morich代表取締役
三井住友DSアセットマネジメント 資産形成推進部長
取材・文/加納美紀 写真/花井智子