ARIA世代のキャリア戦略③己を知り、夢中になれるものを探す

 元プロ陸上選手・為末大さんは「夢中は努力に勝る」と言っています。好きなことなら時間を忘れて集中でき、取り組む瞬間から既に幸福感というリターンを得られる好循環が生まれます。好きなもの、好きなことを突き詰めて考えてみると、自分のことがよく分かり、やりたいことがはっきり見えてくるはずです。

 自分の強みを意識して増やすために、自分にどんなハッシュタグがつけられるか考えてみるのもいいでしょう。たとえば私は

#起業家
#キャリ支援
#HR(人事)
#副業・兼業
#ビジネスマッチング
#事業承継
#滋賀県(出身地)
#スポーツ(アメフト、ラグビー)

など、自分の強みを多様なジャンルで展開できるよう意識して関心の窓を大きく開いてチャレンジしてきました。そうやって取り組んでいくうちに気が付いたら自分自身のキャリアにアドオンされ、結果としてブランドになっていく。自分の「タグ」を意識しながらキャリアを磨くのもおススメです。

ARIA世代のキャリア戦略④パラレルキャリアを実践する

 会社とプライベート(家族、友人)という2つの場所以外の「サードプレイス」をぜひ作ってください。勉強会やセミナー、社会人大学院、ボランティア、スポーツジム、料理教室などに足を運べば、同じ興味関心を持つ人と知り合えます。「パラレルキャリア=複業」を持つと、選択肢が増える、好奇心が満たされる、知識や経験が磨かれる、存在意義を実感できてメンタリティを保つことができるなどたくさんのメリットがあります。

ARIA世代のキャリア戦略⑤人脈やネットワークを増やす

 パラレルキャリアの先にあるのは、人脈やネットワーク。起業する時はお金やビジネスモデル以上に人脈がものを言います人脈の先には情報があり、それこそが最大の武器になるからです。

人脈を作るためには

「誰を知っているか」ではなく「誰に知られているか」:頼るより頼られる人になることを意識すると、人脈作りの基準値がガラッと変わる。
「どんな人に会いたいか」を常に意識する:年初に会いたい人リストを作ろう。“6人を介すれば逢いたい人に会える”。意識すれば、ご縁の機会が必ずやってくる。
「現在人脈」だけでなく「未来人脈」を大事にする:目指すゴールに最短距離で到達するために必要な人脈を意識する
「前向きな人と出会える場所」に足を運ぶ:近くの人のオーラは伝播するから常に前向きな人の近くにいていいオーラを浴びよう。
自分の「応援団」を作る:自分だけがwinでは関係は続かない。誰かの応援団になってあげれば、いつかその人も自分の応援団になってくれる。

ARIA世代のキャリア戦略⑥お金を味方につける

 私は31歳のとき、父が立ち上げた会社の倒産で多額の借金を背負いました。コツコツ返すだけの選択だったら今もまだ返済を続けていたでしょう。でも持ち株制度で購入していたリクルート株のおかげで、上場時に全額返済することができました。そのとき「お金に振り回されない人生を送ろう」と決意し、株や保険などさまざまな資産運用方法を独自に学びました。リスクも理解し、であればしっかりリターンを得られるよう学びを深めました。その学びのおかげで“お金がお金を生むこと”、お金を味方につけることの価値を実感できました。

 勉強だけでは身につかないので「習うより慣れろ」で、少額でもいいからやってみることが重要です。立ち止まることがリスクになる今の時代は、とにかく一歩踏み出してみることが大事です。間違っても軌道修正すればいい、とにかくやってみて体感することが大切なのです。

 何をするにも遅すぎることはありません。今日が残りの人生の最初の日! 人生をより豊かにするために、ぜひ今日から新たな人生の第一歩を踏み出してください。