■ 小児科病棟で働いているのですが、「子どもを育てたことのない人には分からない」「親の気持ちになって考えて」などと患者や同僚に言われ、苦しんでいます。不妊治療をしていたときは、それでも私も親になれるかも……という気持ちがあったのですが、治療をやめた途端、一つ一つの言葉が自分に突き刺さるようになりました。

■ 小学校の教員をしながら不妊治療をしていました。身体を気遣ってくれた上司に、「今年は担任から副担任にペースを落とす?」と言われたのですが、「いや、担任をがんばります!」と伝えました。その後、初めて受精。周りにも伝え、身体を気遣って仕事をしていたのですが、やはり学校行事の前などに頑張りすぎてしまい…。ある日高熱が出て、赤ちゃんの心拍が止まってしまいました。担任をやりたいと言った自分の決断を悔いることもあります。

子どもがいる人より、私たちは自分の人生に早く向き合える

 ずっと心に蓋をしてきたことや、日々苦悩していることを打ち明ける人が多い一方、今後の生き方に関する自らの覚悟を話したり、アドバイスをしたりする人もいました。

■ 40歳で結婚しました。私は子どもがいるといいなと思ったのですが、夫は激務もあり、そこまでの意欲はなく。悩みましたが、夫に理由をほじくりだしても仕方ないと気づきました。私は母からの勧めで栄養士になりました。自分の子どもに料理を教えることはできないけれど、それなら他の人に、自分の力、経験を伝えたいと考え、料理教室を始めました。花嫁修業の講座を開いたり、妊活について伝えたり、これから人生100年時代を見据えて、いろいろ踏み出していきたいと思っています。

■ どれだけ昔仲良くても、相手に子どもができて、環境が変われば関係が変わることもあります。もう少し時がたてば、また同窓会などで再び仲良くなれる相手もいるかもしれない。子どもの話も出なくなったりしますよ。(昔は親友だったのに、出産報告や家族の年賀状を素直に喜べない。私は心が狭いのでは? と悩む人に対し)