子どもがいない女性を応援する「マダネ プロジェクト」という活動があります。年に数回、子どもがいない女性を対象に「子どもがいない女性のつながるカレッジ」を開催。悩みや思いを一人で抱えてしまいがちな同じ境遇の女性同士で集まり、自分の思いを吐露したり、人の話を聞いて共感したりして、参加者同士がつながれる場を提供しています。

募集を開始すると40~50代を中心に応募があり、30人ほどの定員はすぐにいっぱいに。現在、開催は東京中心ですが、関西など遠方から来る参加者もいるとのこと。1月に都内で開かれたカレッジを取材しました。

 国立社会保障・人口問題研究所によると、近い将来、女性の3分の1が子どもを持たないと推測されています。ただ「女性活躍」の向かう先はワーキングマザーであることが多く、少子化対策が叫ばれるなかで、子どもがいない、欲しくても持てない女性の多くは肩身の狭い思いをしたり、言葉を発したくても発せない状況に置かれたりしてきました。

 今回の「子どもがいない女性のつながるカレッジ」ではまず、扶桑社の取締役を経て現在は出版プロデューサーとして活躍する鈴木伸子さんが、子どもがいない女性の先輩「グランマダネ」として講演をしました。

出版プロデューサーとして活躍する鈴木伸子さん

子どもがいないことにずっと蓋をしてきた

 「子どもがいないことに蓋をしてきました。それを開けさせられるようなことがありました」と鈴木さんは話を始めます。

 「34歳で結婚、40歳で女性誌の編集長になりました。仕事が楽しくて夢中になっていたら、編集長になった1年目に子宮頸がんが見つかりました。上司にも話したのですが、『がん!? ちょっと声が大きいよ……』『がんになったことは伏せておこう』と、『がん』ということを言うのもはばかられるような時代でした

 その後、子宮を全摘しましたが、その際医者からも「もう40過ぎたから抵抗ないよね?」というニュアンスのことを言われたといいます。