リアルの場で、魅力的な識者の知見に触れることができると大好評のイベント「魅ならい塾」。今回は、ジャーナリスト、相模女子大学客員教授で女性のエンパワメントに取り組まれている白河桃子さんにご登壇いただき、ARIA世代の女性がジェンダーギャップ121位という日本の現状をどう受け止め、自身のこれからのライフキャリアデザインをどう描いていくべきか、白河さんの解説の下で共に考えました。またセミナー後半では、株式会社シードの福島努さんより、ARIA世代が気になる目の健康のお話と、ワークスタイルに合わせた賢いコンタクトレンズの選び方について教えていただきました。
アジアの中でも取り残されている日本のジェンダー平等
セミナー前半の講師は、ジャーナリスト、相模女子大学客員教授で女性のエンパワメントに取り組まれている白河桃子さん。壇上に立ち、ARIA世代の女性で埋め尽くされた会場を見渡して、「今日は普段の講演とは違い、自分と近い世代の女性たちに囲まれ、とってもホーム感がありうれしいです。楽しくしゃべれそうな気がします」と笑顔で話し、講演をスタートさせました。
冒頭、白河さんが話したのは、ジェンダーギャップ121位という結果に対する自身の思い。
「昨年末、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「ジェンダーギャップ指数(男女平等指数)」において、日本が調査対象153カ国中の121位という過去最低の評価を受けたことは、女性のエンパワメントやジェンダー平等に取り組んでいる人間としては、結構ショックでした。なぜなら、昔に比べたら状況はだいぶましになってきたと思っていたところで、実は、今年はもうちょっと数字がいいのではないかと思っていたのです。このジェンダーギャップ指数は、経済の指標です。日本の評価が低い原因は、政治や経済におけるジェンダー平等が遅れているから。特に経済に関しては、アジアは進んでおり、日本が一番取り残されている状況なのです。日本も努力はしているけれど、世界はもっと早く進んでいるということ。この反省を踏まえ、ますます気を引き締めてこの問題に取り組みたい。日本の、あまりにも大きいジェンダーギャップをなんとかしたいなと思っています」