リアルの場で、魅力的な識者の知見に触れることができると大好評のイベント「魅ならい塾」。今回は、ジャーナリスト、相模女子大学客員教授で女性のエンパワメントに取り組まれている白河桃子さんにご登壇いただき、ARIA世代の女性がジェンダーギャップ121位という日本の現状をどう受け止め、自身のこれからのライフキャリアデザインをどう描いていくべきか、白河さんの解説の下で共に考えました。またセミナー後半では、株式会社シードの福島努さんより、ARIA世代が気になる目の健康のお話と、ワークスタイルに合わせた賢いコンタクトレンズの選び方について教えていただきました。

アジアの中でも取り残されている日本のジェンダー平等

 セミナー前半の講師は、ジャーナリスト、相模女子大学客員教授で女性のエンパワメントに取り組まれている白河桃子さん。壇上に立ち、ARIA世代の女性で埋め尽くされた会場を見渡して、「今日は普段の講演とは違い、自分と近い世代の女性たちに囲まれ、とってもホーム感がありうれしいです。楽しくしゃべれそうな気がします」と笑顔で話し、講演をスタートさせました。

<b>白河桃子(しらかわ・とうこ)さん</b><br> 相模女子大学 客員教授 昭和女子大学 総合教育センター 客員教授<br> 東京大学 大学院情報学環客員研究員<br> 慶応義塾大学文学部卒業後、住友商事などを経て執筆活動に入る。働き方改革、ダイバーシティ、女性活躍、ジェンダー、ワーク・ライフ・バランス、自律的キャリア形成、SDGsとダイバーシティ経営などをテーマとする。経済産業省「新たなコンビニのあり方検討会」委員、内閣官房「働き方改革実現会議」有識者議員、内閣官房第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」有識者委員、内閣府男女局「男女共同参画会議専門調査会」専門委員などを務める。著書に『ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち』(中公新書ラクレ)、『御社の働き方改革、ここが間違ってます! 残業削減で伸びるすごい会社』(PHP 新書)など25冊以上がある
白河桃子(しらかわ・とうこ)さん
相模女子大学 客員教授 昭和女子大学 総合教育センター 客員教授
東京大学 大学院情報学環客員研究員
慶応義塾大学文学部卒業後、住友商事などを経て執筆活動に入る。働き方改革、ダイバーシティ、女性活躍、ジェンダー、ワーク・ライフ・バランス、自律的キャリア形成、SDGsとダイバーシティ経営などをテーマとする。経済産業省「新たなコンビニのあり方検討会」委員、内閣官房「働き方改革実現会議」有識者議員、内閣官房第2期「まち・ひと・しごと創生総合戦略」有識者委員、内閣府男女局「男女共同参画会議専門調査会」専門委員などを務める。著書に『ハラスメントの境界線 セクハラ・パワハラに戸惑う男たち』(中公新書ラクレ)、『御社の働き方改革、ここが間違ってます! 残業削減で伸びるすごい会社』(PHP 新書)など25冊以上がある

 冒頭、白河さんが話したのは、ジェンダーギャップ121位という結果に対する自身の思い。

 「昨年末、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「ジェンダーギャップ指数(男女平等指数)」において、日本が調査対象153カ国中の121位という過去最低の評価を受けたことは、女性のエンパワメントやジェンダー平等に取り組んでいる人間としては、結構ショックでした。なぜなら、昔に比べたら状況はだいぶましになってきたと思っていたところで、実は、今年はもうちょっと数字がいいのではないかと思っていたのです。このジェンダーギャップ指数は、経済の指標です。日本の評価が低い原因は、政治や経済におけるジェンダー平等が遅れているから。特に経済に関しては、アジアは進んでおり、日本が一番取り残されている状況なのです。日本も努力はしているけれど、世界はもっと早く進んでいるということ。この反省を踏まえ、ますます気を引き締めてこの問題に取り組みたい。日本の、あまりにも大きいジェンダーギャップをなんとかしたいなと思っています」