新聞記者を目指して立命館大学に進学
棚橋 僕は中学・高校と野球少年。プロレス好きの弟の影響もあって、プロレスの試合はテレビで見ていましたけど、夢はプロ野球選手になることでした。でも、年を重ねるごとに現実の厳しさが分かり、それなら伝える側の新聞記者になろうと、立命館大学法学部に進学したんです。ですが、サークルの勧誘で「プロレス同好会」に所属した途端、プロレス熱が沸騰してしまって(笑)。
高校時代に憧れていたのが武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也という新日本の若手で結成していた「闘魂三銃士」。特に夢中になっていたのが武藤さん。僕も彼のように強くてかっこいいスターになりたい。当時はプロレス人気も絶頂期でしたから、プロレスラーになれば僕もスターになれると信じ込んでいましたね。
入門テストは2度も不合格だった
棚橋 僕は目標が決まるとわき目も振らないタイプ。大学1年の時は181cmで68kgだったのをすぐにトレーニングで85kgに増やしましたから。満を持して大学1年と2年の時に新日本の入門テストを受けましたけど、2回とも落ちてしまった。
でも、諦めようとは1ミリも思いませんでしたね。落ちてからも毎日バーベルを上げて体を鍛え続けた。法学部で弁護士や司法書士などを目指しているクラスメートからは「お前、何やってんの」という目で見られていましたけど。