小巻 コーチングは、人にいろんな角度から質問を投げかけて、その人の心にある答えを引き出すスキルなんです。これまでは自分の感情にフタをしていたからこそ生きてこられたのですが、コーチングをきっかけに自分が見ないようにフタをしてきたものを、ようやく開け始めました。

―― 読んで、何かが変わったということですか?

小巻 この本から新しい何かをもらったというよりは、うっすらと感じていたことの答え合わせができたという感じでした。この本によると、私にとって必要なことにたどり着くために、悩み苦しむ経験があったのかと。

 今思えば、女性支援だったり、サンリオピューロランドでみんなを笑顔にしたいなと思うようなことなど、本当に自分がやりたいことに出合うために、30代40代は羽根をぐっと縮める時期だった。縮めて縮めて、パンと跳ねるための準備だったのかもしれないですね。

 次回公開の(下)では、2度の大病にかかった小巻さんが『人生は廻る輪のように』のどこに救われたのかを聞きます。お楽しみに。

取材・文/竹下順子 写真/洞澤佐智子

サンリオピューロランドで見ることができるショー「KAWAII KABUKI~ハローキティ一座の桃太郎~」。それまでは子ども向けだったミュージカルを、小巻さんが館長に就任後に刷新。松竹監修のもと大人の女性も楽しめる内容にし、好評を博している (C)2019 SANRIO CO., LTD.
小巻亜矢(こまきあや)
サンリオピューロランド館長
小巻亜矢(こまきあや) 1959年、東京都生まれ。1982年サンリオに入社後、結婚退職。離婚後に化粧品関係の仕事で復職。2008年企業内起業で女性支援のための株式会社Nal、NPO法人ハロードリーム実行委員会を設立。2010年子宮頸がん予防啓発プロジェクトHellosmile設立。2014年サンリオエンターテイメント顧問に赴任、翌年サンリオピューロランド館長に就任。