小巻 コーチングは、人にいろんな角度から質問を投げかけて、その人の心にある答えを引き出すスキルなんです。これまでは自分の感情にフタをしていたからこそ生きてこられたのですが、コーチングをきっかけに自分が見ないようにフタをしてきたものを、ようやく開け始めました。
―― 読んで、何かが変わったということですか?
小巻 この本から新しい何かをもらったというよりは、うっすらと感じていたことの答え合わせができたという感じでした。この本によると、私にとって必要なことにたどり着くために、悩み苦しむ経験があったのかと。
今思えば、女性支援だったり、サンリオピューロランドでみんなを笑顔にしたいなと思うようなことなど、本当に自分がやりたいことに出合うために、30代40代は羽根をぐっと縮める時期だった。縮めて縮めて、パンと跳ねるための準備だったのかもしれないですね。
次回公開の(下)では、2度の大病にかかった小巻さんが『人生は廻る輪のように』のどこに救われたのかを聞きます。お楽しみに。
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⇒逆転の一冊 小巻亜矢「人の荷物を背負うのをやめた日」
取材・文/竹下順子 写真/洞澤佐智子
小巻亜矢(こまきあや)
サンリオピューロランド館長
サンリオピューロランド館長
