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フェミニズムを語るときの「ぎこちなさ」 アートで考察

さとうりさ『双つの樹(白)』(中央の白い立体作品)/「さとうさんにとって、制作行為は一人でいる時間を持つための手段でもあると思います。自分の手で制作の全工程を行うというスタイルは、パンクカルチャーから始まった第三波フェミニズムが掲げた『DIY精神』を彷彿(ほうふつ)とさせます。女性が『独り立ち』=自立することや、結婚せずに一人でいることは、寂しいとか危険だとかと理由付けされ、マイナスに語られがちです。そういう言説は女性を、望まない結婚や無理な社交に、強迫的に駆り立ててもきたのではないでしょうか。さとうさんの作品には、一人でいることを気楽さや自由、目標の達成などポジティブな状態と結び付け、古い言説を転覆させる力があると思います」(長島さん)
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