―― 亜希さんご自身が「死ぬまでにこれだけはしておきたい」ことはありますか。

亜希 子どもたちがだいぶ大きくなった今、やっぱり楽しみは孫ですね。孫の顔は絶対見たい! 今でも息子たちが赤ちゃんだった頃のことを鮮明に思い出します。授乳のときの、あの吸いつく感じは忘れられないですね。大変だったけど、あの日に帰りたいと思うくらい、幸せでした。そう思うと、「死ぬまでにやりたいこと」は孫に授乳かな(笑)。

―― 授乳を許してくれるお嫁さんって、結構ハードル高いと思うのですが。

亜希 もちろん冗談ですよ(笑)。でも未来のお嫁さんは私がそのくらいのテンションでも「お母さんって面白い!!!」って爆笑してくれるくらいの明るい子がいいなぁと思います。これから先、彼らがどんな人生を歩むか分からないですし、今の私の夢物語ですけどね。

 赤ちゃんだった頃を思い返すと、長男次男ともに必死で育てたことには変わりないのですが、長男の時のことはありありと思い出せるのに、次男の時の記憶が全然残ってなくて。「歳が近い次男ってかわいそう」エピソードは他にもあって、実は七五三も次男にはしてあげられていない……。でも、これでお兄ちゃんより出世したら、そういう育てられ方は関係なかったことが分かるから、頑張ってね~と伝えています(笑)。

取材・文/砂塚美穂 写真/鈴木愛子