母はとにかく抱きしめてくれる人だった

 次男は野球をやっていますが、打席に立てば打てて当たり前と思われ、打てなければ大したことないなと言われます。実際にそういう声は本人にも聞こえていると思いますが、全く動じてない。無理して強くなろうとしているようには見えないから、天性のものなのかもしれないですね。

―― 子育てで、いちばん大切にしてきたこと、今もしていることはなんですか。

亜希 亡くなった私の母が、とにかく抱きしめてくれる人だったんです。胸をくっつけ合う動作って、ハートとハートを付けることなので。ものすごい熱いことで、本当に好きな人としかできないですよね。もうそれだけで、言葉はいらないんです。二人とも大きすぎるので、さすがに小さかった頃のようには抱きしめられませんが(笑)それでもやっぱりスキンシップは大切にしています。

次回は毎日の暮らしや「ごはん」について紹介します。

取材・文/日経ARIA編集部 写真/鈴木愛子