例えば、共同経営者やプロジェクトメンバーなどがそれに当たります。前に進むために力を貸してくれたり、常に応援してくれたりする「支援者」も大切な登場人物。ものの考え方やあるべき姿を説いてくれる「師」や、働き方や生き方の変化など未来の姿やシーンを解き明かしてくれる「預言者」、目的地にたどり着くヒントやアイデアをもたらしてくれる「寄贈者」といった登場人物が現れる人もいます。

 また親しい友人や家族が「門番」となって登場し、前に進む理由や本気度を問うことも。

 本気度が伝われば門が開き、「門番」が「支援者」や「ともだち」に変身することもあります。こうした「旅の仲間」がいて初めて、ライフシフトは前に進んでいくのです。私たちはこれをライフシフトの法則2「旅の仲間と交わる」と名付けています。

ライフシフトは一人旅ではなく、仲間と共に進む旅なのです
ライフシフトは一人旅ではなく、仲間と共に進む旅なのです

51歳でがんを発症し、「後悔しない人生を」と決意

 チュニジア産の美しいキリムを輸入販売する「Lone Toujane(ローヌ トゥジェン)」を立ち上げた佐藤惠理さんのライフシフトは、自身の病気が「使者」となって始まりました

 第2子出産後、子育ての難しさに深刻なうつ状態となった佐藤さん。40歳の時にパート事務職として社会復帰の一歩を踏み出したものの、心身の不調は続きます。

 転機は51歳の春、甲状腺がんを発症した時です。