勇気を出して一歩踏み出すことで、自分と出会える

 ライフシフトの法則通りに、5つのステージを経験していった手塚さん。第2ステージの「旅に出る」が、新潟にいきなり家を借りて米作りに挑戦するという選択だったことに驚いた方もいるかもしれません。ですが、こうして動いてみたからこそ、手塚さんは「自分に出会う」ことができ、その後のライフシフトをパワフルに進めることができました。 手塚さんは決して特別な人ではありません。ごくごく普通の会社員だった人も、あるいは専業主婦だった人も、「心が騒いだ後に、何か行動することで自分と出会い、その後はびっくりするようなエネルギーを発揮して次のステージに進んでいくのです。そこがライフシフトの楽しいところです。

 安心してください。勇気を出して一歩踏み出してみると、必ずあなたのライフシフトを応援してくれる人が登場します。ライフシフトは決して一人きりで奮闘するものではないのです。次回はライフシフトを支えてくれる「旅の仲間」についてお話ししましょう。

文/河野純子 イメージ写真/鈴木愛子