仕事を続けながら、39歳で通信制の美容学校へ入学

 美容の力に気づいた山田さんは、高齢者にメイクやヘアセットをするイベントを開いたら喜ばれるのではないか、と考えた。施設の許可を得て本格的なイベントを開催するため、39歳で一念発起し、通信制の美容学校へ入学。介護の仕事を続けながら3年間学んだ。

 「夜勤などもこなしながら、勤務後に美容学校へ通うのは大変でしたが、高齢者だらけの施設と違って美容学校は若い人がいっぱい。自分も若者に戻った気分で勉強できて楽しかったです」

 42歳で美容師の資格を取得。一時は独立して高齢者や闘病中の人向けの訪問美容をやることも考えたが、子どもが私立中学に入学したこともあり、介護職員としての安定した収入は欲しい、と仕事は続けることに。「仕事を辞めずにやりたいことをやる」ため、山田さんは思い切った行動に出た。

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取材・文/井上佐保子 写真/稲垣純也