モデルとしてさまざまなメディアで活躍する敦子さん(42歳)。2年前に離婚し、5人を育てるシングルマザーとなった。そして今は看護師免許を取得するため看護学校に通う学生でもある。3足のわらじを履き、走り続ける敦子さんが目指す姿とは?

(上)5人を育てるシングルマザーが挑む助産師
(中)「やり残したこと」がある人生は嫌だった ←今回はココ
(下)面接で「モデルに下のお世話ができるの?」

 モデル・敦子さんは、現在「助産師になる」という夢に向かって猛進中だ。前回の記事「5人を育てるシングルマザーが挑む助産師」では、モデルというキャリアを築くことになったきっかけや、結婚、5人の出産と子育てと走り続けた30代半ばまでの人生を振り返った。

 今回は、助産師を目指した経緯、看護学校に通いながら看護師資格取得を目指す今について語ってもらった。

行動する中で目指すべき道を見つけた

 20代後半から30代前半までは出産と育児、モデルの仕事をこなす日々で目まぐるしく過ぎていったという敦子さん。その中で感じていた焦りを紛らわせるように学び、隙間時間を見つけて、まずはチャイルドカウンセラーの資格の取得に向けて勉強を始めた。

 「自分も4人きょうだいで、12歳年下の双子の弟たちがいたというのもあり、もともと赤ちゃんや子どもが大好きなんです。そして自分が母になってからは、周りの多くの方に助けていただいたので、私も社会の役に立ちたい、恩返ししたいという気持ちが膨らんでいきました

モデル敦子さん「子育てする中で、多くの方に助けられました。今度は私が恩返ししたいんです」
モデル敦子さん「子育てする中で、多くの方に助けられました。今度は私が恩返ししたいんです」

 自分らしい人生を探し、もがき続けるうちに転機となる出会いに恵まれた。女性たちの命と健康を守るために活動するNGOの「ジョイセフ」だ。