モデルとしてさまざまなメディアで活躍する敦子さん(42歳)。2年前に離婚し、5人を育てるシングルマザーとなった。そして今は看護師免許を取得するため看護学校に通う学生でもある。3足のわらじを履き、走り続ける敦子さんが目指す姿とは?

(上)5人を育てるシングルマザーが挑む助産師 ←今回はココ
(中)「やり残したこと」がある人生は嫌だった
(下)面接で「モデルに下のお世話ができるの?」

助産師になるには、まず看護師資格

 仕事をしながら、シングルマザーとして5人もの子どもを育て、さらに助産師になることを夢見て突っ走る女性がいる。モデルの敦子さんだ。

 モデルやタレントとして、雑誌やテレビ番組、ドラマ、CMと多くのメディアに出演し、多忙を極める中26歳で結婚。5人の子どもに恵まれた。その後、40歳で離婚を経験。現在は42歳になった。高校1年生の息子、中学1年生の息子、小学5年生の男女の双子、小学1年生の息子を育てるシングルマザーとして奮闘している。

モデルの敦子さん。「今、助産師になるために勉強しています」
モデルの敦子さん。「今、助産師になるために勉強しています」

 一人で5人の子育てをしているだけでも想像を絶する体力と気力の持ち主だということがうかがえるが、その上モデルの仕事をこなし、さらに平日は毎日看護師学校に通い、朝から晩まで授業を受けたり実習をしたりしているという。助産師になるためには、まず看護師の資格が必要だからだ。

 看護師資格を取った上で、さらに産科周りの専門知識を習得しなければいけない助産師を目指すというのは、「勉強が好きでないと、厳しいかもしれません」と、敦子さんもその勉強量の多さを語る。時間もお金も体力もかかる、いろんな意味で難関とされる職種だ。なぜこんなに大変な道を進んで歩もうと思ったのか。