趣味のアクセサリー作りが仕事に発展したとき

 「プリザーブドフラワーを扱う部門に遊びに行くと、端材となった小さな花がたくさんあって。趣味のアクセサリー作りに使えるかもしれない、と捨てられる運命の素材をもらって帰ったのがきっかけです。実際に、骨董市で購入した視力検査用のメガネレンズをペンダントヘッドに見立てて端材の花と淡水パールを組み合わせて作ってみると結構、評判がよくて。『売れるんじゃない?』と言われて、テンションが上がりましたね。といってもそれは一回きりで、その後はすっかり忘れていたんです」

 インターナルブランディング活動が始まり、ふと、この花のアクセサリーを思い出した。せっかくなら……と提出してみたところ、思いのほか「いいね!」という賛同者が多く、経営会議で提出する新商品提案のうちの一つに入り、「翌年オープン予定の新コンセプトショップで扱えるよう、すぐに商品化してほしい」と急きょ商品化が決定した。

 「流れでそうなった、といえばそうなのですが、新規ビジネス・新商品開発では初期投資が少なく、手軽に始められるほうが実現しやすかったんだと思います。素材は既に社内にあるものですし、アクセサリーは小さいため、試作もしやすい。花と緑を広く取り扱っている弊社の強みを生かせる上、他社にもない商品で競争力もありそうだ、となったようですね」

山芋の雌花とイモーテルの花を使った鮮やかなカラーが人気の商品。触ってもすぐ壊れないようコーティングされ、軽い着け心地だ

 そこから、約半年後の新店舗オープンに向けて、分科会メンバーと共に短期間で商品化を進めることになった。