最年長で参加した社内分科会で提案

 第一園芸は創業120周年を迎えるにあたって、企業理念にもう一度立ち返り、新しい価値を生み出すためのインターナルブランディング活動を2017年にスタートさせた。「当時、広報部にいた私は、たまたまその事務局メンバーとして参加することになりました。『感動創造企業』を目指して、私たちは花や緑を通じてどのように感動を創造していくのか。全社員からアイデアを募ったところ、新商品、新サービスの企画から、働き方改革の提案まで大小500以上のアイデアが寄せられました」

 そこで、これらのアイデアをカテゴリー別に分類。アイデアを出した人たちが立候補して集まり、7つの分科会を発足させ、プロジェクトの実現に向けて検討していくことになる。この時、ファシリテーターとして香取さんが参加することになったのが、新商品企画を検討する「商品・サービスプランニングラボ」。この分科会の参加者は、香取さんを含め6名。「様々な部署から集まった男女半々の20代から50代まで、意欲ある社員ばかり。私が最年長でした

 「最初はアイデアがたくさん出ていたので、まとめるのは大変でしたね。メンバーがやりたいことを尊重しつつ、中でも実現性がありそうなものに絞りこみながら、話し合いを重ねました。私もプリザーブドフラワーを使ったアクセサリーのアイデアを出し、ファシリテーターをやりながら一メンバーとして参加させてもらっていたのです」

 実は、プリザーブドフラワーを使ってアクセサリーにするという香取さんのアイデアが生まれたのは、5年以上前に遡る。