トータルビジュアルプロデューサーで、中央大学法学部3年生のMANAMIさん(40歳)は、一昨年から通信教育課程で法学を学び始め、今年の4月から学部課程に転籍して通学するようになった。そして今は、弁護士資格の取得を目指す。週6日、都心から多摩へ通学し、ひと回り以上下の学生たちと一緒に授業を受ける日々。「時間が足りない」というが、仕事は休業していない。どうやって両立しているのか。

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「高卒のモデル」だった40歳が弁護士になろうと決めた


 週6日、高校を卒業したての学生たちと一緒に授業を受け、最短ルートで弁護士になるために「毎日8時間寝たいけど4時間で我慢」しているMANAMIさん。勉強中心の毎日だが、勉強7:仕事3の割合で働き、年間120万円の学費を自ら稼ぐ。将来に向けて、どんなビジョンを思い描いているのだろうか。

「高校を卒業したばかりの19歳、同級生や先輩まで、皆から『まなみん』と呼ばれてます。メイクサークルに入って、メイクのノウハウをみんなに教える代わりに、勉強法を教えてもらってます」
「高校を卒業したばかりの19歳、同級生や先輩まで、皆から『まなみん』と呼ばれてます。メイクサークルに入って、メイクのノウハウをみんなに教える代わりに、勉強法を教えてもらってます」

自分の中の枯渇を感じ始めた30代後半

 「振り返ってみると、30代後半から、自分の中が枯渇してきた感じがすごくあった気がします。15歳から23、24歳までモデルとして活動して、27歳でメイクアップアーティストに転身。本を4冊出してテレビやイベントに出演し、講演もしていました。多くの依頼をいただけてありがたいと思いつつ、いつしかそれらすべてがルーティンになっていて、新しいチャレンジ要素がなくなってしまい……。

 自分の中に新しいソフトをインストールしたい。いや、もっと劇的に変化するには、自分というOSをバージョンアップするしかない! と思うようになっていたんです」