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夢をかなえて医薬品開発の仕事に 入社6年目で燃え尽き

(上)道がなければ自分で切り開く! 「誰かが見ているからふてくされちゃダメ」


違う世界が見たい、直接命に関わらない仕事がいい

 当時、出産すればキャリアで冒険できなくなると思っていた櫻木さん。子どもの頃から薬しか見てこなかったから、他の世界も見てみたいとエーザイを退職し、人材派遣会社に登録。製薬分野以外で、人の命に直接関わらない仕事がいいと希望を伝えて、ソニーに派遣社員として入った。

 メモリースティックの部署に配属されたが、デジタルの世界の知識はゼロ。「メモリースティックって何ですか?という私を、逆にその視点が新鮮で面白いと採用したソニーはすごいと思います。これって今でいうダイバーシティを重視した採用ですよね

 未知の世界で必死に仕事に取り組んだ結果、派遣社員にもかかわらず、大きな展示会に同行しブースの手伝いをするまでになった。「製薬の仕事は人命に直結しているのでミスは絶対許されませんが、ここでは資料に多少誤字があっても笑って許される。製薬はあらゆる規制の中で開発するのですが、展示会ではソニーらしさやかっこよさが重要。いろいろ違いが大きくて、こんな世界もあるんだと楽しかったです」と当時を振り返る。

国際展示会のソニーブースにて。未知の世界に飛び込んでも自分らしく力を発揮できたことが自信につながった
国際展示会のソニーブースにて。未知の世界に飛び込んでも自分らしく力を発揮できたことが自信につながった

 「展示会終了後に辞める意思を告げたとき、『正社員にしたら残ってくれる?』と言ってもらえたことが、その後の大きな自信になりました。メモリースティックが何かも知らなかった私が認めてもらえたんですから、どこでもやっていけると思いました。

 その後、転職しようとある会社の面接を受け、子どもを産んでも仕事は続けたいので、『女性は出産後にどれくらい働いていますか』など質問したところ、その場ではとても盛り上がったにもかかわらず採用されなかったんです。エージェントの人に理由を聞いたら『櫻木さんが子どもを産んだらどうなるかすごく質問するから、入社したらすぐにでも産むんじゃないかとリスクに感じたみたいです』と言われました。子どもが生まれても働きたいから聞いたのに、それがリスクになると拒否されたことに驚きました」

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