派遣社員からステップアップして得た、仕事も収入も満足できる大手企業の正社員という立場を手放し、40代からフリーランスでの活動を模索し始めた梅沢郁さん(46歳)。退職に迷いはなかったものの、その後の具体的なビジョンは描けていなかった。40歳にして再開した自分探し、収入不安…新たなステージで梅沢さんが見つけた夫婦ふたりの理想の生き方とは?

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「仕事も収入も満足だけど、「人生を見直す知らせが来た」

 婦人科系の検査で再検査となったことがきっかけで、10年勤めた石油開発会社の退職を決めた梅沢さん。「とにかく体を健康に戻すことを優先して辞めたため、退職後のビジョンは真っ白でした」。40歳を前にもう一度自分探しを始め、たどり着いたのが、長年続けてきたヨガで学んだ、アーユルヴェーダの食事法に用いられるスパイスだった。

「やりたいことは見つかったけれど、そこからがもう大変」

2年間、学びを深めても思い通りにいかない

 会社を辞めた翌年の1年間はスパイスの専門学校に通って知識を強化し、スパイスは漢方としても処方されるため、漢方相談のパイオニアで漢方薬局を全国展開している薬日本堂の漢方スクールにも2年通った。学びを深めつつ、事業開始に向けてホームページを制作し、自分がスパイスをどうビジネス展開したいのか、思考を整理していく日々。

 「最初はうまくいきませんでした。不調を抱えた自分の体を立て直す作業と同時進行だったので、そもそもフル回転で動けない。ウェブサイトを作りワークショップを開いてみたものの、集客力もなく全然人が集まらない。スパイスについて、より体系的に学ぶために海外の文献を取り寄せて読んでみたり、実践的なものに落とし込むために自分でスパイスの配合率を研究したり。ストイックに学びを進めても事業展開の絵が描けず、もんもんとして泣けてくるときもありましたね