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生後11カ月で娘が他界 引き受けた使命を胸にNPO設立

(上)卵巣がん発症、弟の死、長女の病気、次女の他界 「生きる」ことを考えさせられ続けた30代


長女に続き次女も病児と判明

 それから約半年後、ついに退院の日を迎えた。運よく保育園にも入園でき、念願の復職。長女はすっかり元気になり、2年後には第2子に恵まれた。しかし、胎児エコーで先天性疾患があることが判明。光原さんは、またも病児の母となることを覚悟した。

 「2014年春、次女は生後すぐに手術を受け、そこから入退院を繰り返しました。つきっきりで看病しましたが、1歳を目前に控えたときに容体が急変し、息を引き取りました」

 次女の死後は、泣きぬれる日々が続いていた。実は次女を妊娠していた頃、赤ちゃんとママのグッズを扱う通販雑誌の編集部にいた。このまま復帰すれば、同じ編集部に所属となる。

 「赤ちゃんの雑誌をつくれるような精神状態ではありませんでした。赤ちゃんがいる撮影現場に行く機会もありますし、赤ちゃんを見れば泣いてしまうのは目に見えていました。だから『どこでもいいから異動させてください』と上司に願い出て、異動させてもらったんです」

 光原さんは異動先の人事部で新たな仕事にチャレンジする傍ら、次女の生きた意味を考えていた。

 「たった11カ月だったけど、彼女は使命を終えたから帰っていったんじゃないかって感じるようになったんです。私は彼女からのメッセージを受け取った、生きた意味を形にしたいと思いました」

 次女が亡くなって数カ月後、病児を育てる家族を支援するNPO法人「女子カラダ元気塾」(現キープ・ママ・スマイリング)を立ち上げた。40歳の時だった。

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