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「英語と茶道」を武器に44歳から働く人気茶道家

(上)裏千家茶道家・保科眞智子 18年ぶりに働く「いつか自立したかった」


自分だけの「英語と茶道」に出合った日

 現在の仕事である茶道家としての道を歩むきっかけとなったのは、英語講師のアルバイトを始めたのと同時期に、子育てが一段落して久しぶりに集まるようになった、大学の友人たちとの箱根1泊旅行だった。ヨガインストラクターをしている友人の提案でヨガをすることになり、「ヨガの後、私がお茶をたてるね」と、温泉宿でヨガとお茶の会を開催した。「茶道は、大学時代から月に1〜2回、自分だけの楽しみとして細々と続けてきた『単なる趣味』でした。やっていることすら友人に話したこともなかったのに、いざお点前をしてみたら『リラックスできてよかった!』と大好評で……」

 「そんなに喜んでもらえるなら」と自宅に友人たちを招き、小さな「ひな祭り茶会」を開くと今度は、友人の紹介で以前から習っていた英語茶道をインターナショナルスクールで定期的に教えることになる。保科さんの「英語でお茶」のプログラムの魅力は知人を介して周囲に伝わり、各国の駐日大使など外国人のお客様にお茶をたててほしいという依頼が舞い込んだ。

 「一つ一つの依頼を丁寧に受けるうち、国際的なイベントや企業研修、雑誌連載などのオファーも入るようになり、気付けば本を出すまでになっていました。単に好きなお茶の世界と好きな英語を掛け合わせただけですが、世界が広がって……。

 今まで専業主婦社会で自分を出さず、謙遜しながら生きてきたのに、思い切って好きなものをシェアしてみたら、多くの人から『いいね』と背中を押してもらえた。趣味として長年学んできたことを、周囲に分かりやすい言葉で伝える作業を通して、私はずっと探していた社会での自己表現を見つけられたのです」

「ずっと探していた自己表現、『英語とお茶』を見つけた瞬間です」
「ずっと探していた自己表現、『英語とお茶』を見つけた瞬間です」
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