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「英語と茶道」を武器に44歳から働く人気茶道家

(上)裏千家茶道家・保科眞智子 18年ぶりに働く「いつか自立したかった」


「子育ては立派なキャリアですよ」

 「子どもを通わせてみようかなと、偵察のつもりで門をたたいたんです」。女性校長と話すうち、意気投合。講師が足りないと聞いて思わず、以前から英語に興味があり、英語指導者の資格も取得しているといったことを告げると、「ちょうどいい。ぜひ英語講師をやってください」とその場でスカウトされた。

 「『子育てしかしてこなかったから……』とちゅうちょしていた私に、校長は『子育ては立派なキャリアですよ』と背中を押してくれました。こんな私でも受け入れてくれるの? と本当にうれしかった。忘れられない一言です」

時給2500円のバイトで稼ぐ喜びを味わう

 やるからにはきちんと教えたい。本校のレッスンを自分で受講して研究し、メソッドを習得。そして、自分の子どもたちも通う近所の英語教室で、週に1度、時給2500円の英語講師アルバイトを始める。

 「結婚後初めて自分の労働した対価を得られた喜びは格別でした。経済的に困って仕事を始めたわけではないのですが、家計以外の余剰資金ができたことは心の余裕につながる。確か、自分へのご褒美としてセールで小さなダイヤを買ったような(笑)」。その後約2年半、アルバイトを続けた。

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