“お母さん”という役割にとらわれない

 理想的な関係に見えるご夫婦が、唯一言い争いになるのは子どものこと。「子どもたちのことは、怒鳴り合いのけんかにもなります。夫には夫の考えがあるし、私は日本の教育システムに組み込まれている部分もある。お互いの価値観が違うから、一番衝突するところです。納得いくまでどこまでも話し合いますね」

 母親だからこうでなくてはならない、といった価値観からは自由に見える大草さん。家族の中での役割はどんな感じなのかと聞くと、「自信を持たせたり、やる気にさせたりする役割かな」と言います。

 「苦手なことは人に任せるようにしています。例えば子どもの話をじっくり聞くのが苦手なので、それはおばあちゃんや夫、前の夫の役目。何だって苦手な人がやることない、得意なことを楽しくやればいいだけだと思うから」

 「自分一人で全部はできないでしょ。仕事だって、適性や目標の違いでチームになっているわけだから、家庭も同じでいいと思う。子育てで得意なのは、やる気にさせることと自信を持たせること。それは仕事上でもそうですね。家庭の中でも外でも、それが自分の適役なんだと思います」

「常に夫婦両方で頑張らなきゃいけないわけじゃないと思う。話をして家庭ごとに最適な形を探ればいいと思いますね」(大草さんのインスタグラムより)

取材・文/宇野安紀子 写真/小野さやか