もっと手放していい、もっと自由でいい

 「皆さん、悩みや違和感をものすごく抱えているんです。子育てはどうしてもワンオペになるし、女性のほうがいろいろと犠牲にしやすい。わが家は夫に家庭に入ってもらいましたが、その分家計を担う責任と覚悟はしました。だから、女性がつらそうなのが一番つらいんです。もっと手放せばいいし、もっと自由に考えればいい。本音で話せばいい。どうしてそんなに慮(おもんぱか)るの? だから、女性がもっとラクに生きられる社会になればと思って、オシャレを通じて発信してきたつもりです。そして、これからはオシャレ以外の部分でもそれができればいいなって。女性たちに人生の楽しみ方や、もっとラクに生きられる方法をお伝えしていこうと思っています」

 「私にお客さんがついてくださるとすると、求められることのうち、もしかしたらオシャレは3割くらいかも。7割は、『会うと元気をもらえます』や『ラクになります』など、オシャレ以外の部分というのは感じますね。そうやって誰かを勇気づけることが自分に課せられた使命なら、第3、4ステージは人のため、社会のために貢献していきたいと思うんです

取材・文/宇野安紀子 写真/小野さやか